第8話
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「な、何だ……愛美ちゃんも点数悪いの?」
「うん……」
そう言って見せてきたテストの点数は……
「愛美……アンタ私達の事、馬鹿にしてるでしょ?」
佐藤さんがそう言いたくなるのも解る。
全然悪い点数じゃ無いじゃん!
最高点で83点、最低点でも55点。
俺と佐藤さんの平均点でも、渡辺さんの最低点より低い。
俺がそんな点取ったら祝賀会を開いちゃうよ。
「い、良いけど……何処でやる?」
蔵原も勉強の必要無いと思ったのか、それとも迫り方にビビったのか、ちょっと押され気味に受け答える。
「何でしたら私の家を使っては如何ですか?」
「……エ、エレナちゃんも点数悪いの?」
これまた突然、白鳥さんが会話に割り込んできた。その為、蔵原も点数が悪いのだと思い込む。
「馬鹿にしないで下さい! 蔵原さん程ではございませんが、私だってそれなりの点数は取ってますわ!」
そう言って見せてきたテストは……眩しいばかりだ。
最低点ですら91点……100点も幾つか存在する。
「私の家は広いですので、勉強会には適してると思いますの。如何かしら?」
「うわぁ行くぅ! だって前に見せて貰った猫ちゃんに会いたいし」
天真爛漫な渡辺さんが嬉しそうに受け入れた。
「た、確かに……あのペルシャ猫の子猫たちには会いたいな」
同中で好きじゃ無かったと言ってた佐藤さんも籠絡された。
俺も白鳥さんの家に興味があるし……
「ぜ、是非……お願い出来るかな?」
と受け入れを宣言。
巨大猫に見えるとは言え、女子の家にお邪魔するなんて一生に一度あるかないかだ。
それに彼女も俺の生涯の伴侶候補だしな。
あぁ因みに……
馬鹿猫から貰ったルーペを使って毎日好感度を測ってるのだが、結構上がってきた。
佐藤さん『?1228』・白鳥さん『?1184』・渡辺さん『?1279』・小林先生『?1088』となっている。
結構か上がってるよね。
努力したもん。
ほぼ毎日話し掛けて、褒めたりして好感度あげたもん。
でもね……1000でもMAXじゃ無いって事だよね。
数値は上がってるけど、100000中1000程度だと大した事ないよ?
本当に使えねー化け=猫だよ。
これまでも、さきいかと引き換えに色々なアイテムを手に入れたが、使えない物ばかり。
『想い伝え用紙』と言って渡されたのは、普通の便せんと封筒。
下手すると店で購入した方がオシャレな便せんと封筒。
更に『君をフォトけないよぉ』と言って渡されたのが、時代を感じる使い捨てカメラ。
最初これが何なのか分からなかった程だ。
アイツ何時の時代を生きてるんだよ?
だが使えそうな物も存在する。
その一つが『好感度上昇ブースターシール』だ。
もう
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