機動戦士ガンダム
2124話
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
からな。……さて、そんな訳で通信機の方はいいか?」
「ああ」
俺の言葉に頷き、シーマはこちらに通信機を渡してくる。
「ラル、映像を出すぞ」
『うむ、構わん』
そうラルが返事をしたのを確認し、通信のモードを変更する。
空間映像スクリーンとでも呼ぶべき場所に、ラルが……そしてエデンの様子が表示された。
『なっ!?』
そんな映像に驚愕の声を上げたのは、当然のように黒い三連星の面々。
まぁ、本来ならこの世界にある訳ではない技術である以上、そう疑問に思っても当然か。
いや、もしかしたら似たような技術はあるのかもしれないが、俺は見た事がないし。
『ふむ。久しぶりだな、兵隊やくざ共』
「ラル大尉、これは……一体……」
驚愕の声を漏らすガイアに、映像の向こうのラルはニヤリとした笑みを浮かべる。
自分が散々俺達シャドウミラーの技術に驚いたんだから、ガイア達にも驚いて欲しいといったところか。
とはいえ、このままでは話が進まないので、ラルに声を掛ける。
「取りあえず、俺達が何をどうしようとしてるのか……その辺りの事情を説明するべきじゃないか?」
『そうか。……正直なところ、その辺りはアクセルが話せばいいと思うのだがな』
「アクセル?」
マッシュが訝しげに呟く。
ああ、そう言えばそうだったな。その辺の説明もしてなかったか。
「悪いな。ムウ・ラ・フラガってのは俺の偽名だ。……正確には、俺の仲間にムウ・ラ・フラガって奴がいるんだが、そいつの名前を借りて、俺はこうしてムウ・ラ・フラガと名乗っている訳だ。正確には、アクセル・アルマーという」
「……そんな事が……」
「まぁ、普通なら出来ないだろうね。けど、あんた達も知ってるだろう? マハルは言ってみればスラム街だ。戸籍のない奴も多い。事実、海兵隊の中にはそんな連中も多いんだ。であれば、1人くらい戸籍のない奴がいても、おかしくはないだろう?」
マッシュの言葉に、シーマがそう答える。
実際、マハルってのがどんな場所なのか……それは俺にも分からない。
とはいえ、俺は今まで色々とスラム街に行った事はあるので、恐らくそれと同じような感じなのだろうというのは、容易に予想出来た。
それは、シーマの部下になった海兵隊の者達の性格がはっきりと表している。
「それで、何を考えてわざわざ偽名でジオン軍に入ったんだ?」
そう告げてくるのは、シーマとマッシュの話を聞いていたガイアだ。
話が始まってから、妙にオルテガが静かだが……恐らく自分の役割は身体を動かす事で、頭を使うのは他の2人に任せているといったところか。
「何、難しい事じゃない。さっきも言ったけど、俺達は現在進めている計画がある。それを行う為には、多くの……
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ