機動戦士ガンダム
2124話
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るという言葉が引っ掛かったのか、ガイアが鋭い視線をこちらに向けてくる。
黒い三連星にとっても、ジオンという国は愛すべき故郷といったところなのか?
もしくは、それ以外にも別の理由があるのか。
「その作戦ってのは、具体的にどんな代物だ? ラル大尉が絡んでるとなると、よっぽどの事だろうが」
「そうだな。よっぽどの事ってのは間違いない。お前達にとっても、そして俺にとってもな」
「具体的にはどんな事をするんだ? 細かい内容はラル大尉に聞くから、大雑把な内容でいいから教えてくれ」
「構わないが、その前に1つ聞かせてくれ。お前達は、本当にさっきの模擬戦で行われた賭けの内容に従う気があるのか?」
そう言いながら、ガイア、オルテガ、マッシュの順に視線を向ける。
そんな俺の言葉に、ガイアが口を開く。
「あれだけの啖呵を切って模擬戦をやって、その上で3人掛かりで負けたんだ。その上、賭けの内容を反故にするなんて真似は、とてもじゃねえけど出来ねえよ。だろ?」
「ああ」
ガイアの言葉に真っ先に頷いたのはマッシュ。
オルテガの方は、一瞬言葉に迷うも……やがて、不承不承ながらも無言で頷いた。
オルテガは最初に俺と揉めただけに、素直に認める事も出来ないのだろう。
それでもしっかりと頷いた辺り、信用してもよさそうだ。
「もしこちらの命令を裏切ったりした場合、当然相応の覚悟をして貰う事になる。それでもいいな?」
「……嫌だと言っても、ここで抜ける事は出来ないんだろうが」
「そうだな」
実際、まだ軽くではあるが事情を説明している以上、こちらとしてはガイア達が嫌だからと言っても、それを許容する訳にはいかない。
それこそ、最悪の手段としては模擬戦で岩塊にぶつかって死亡……という、最悪の事故を起こさなければならなくなる。
ガイア達はその辺の事情を知っているのか、いないのか。
ともあれ、こっちの命令をしっかりと聞くと断言したのは、俺としても助かったと言える。
「なら、聞く必要はないだろう。……ムウだったか。お前が外見とは全く違う存在であるという事は理解出来ている。そうである以上、ここでは大人しく話を聞いた方がいい」
そう言い、ガイアは黙るとお茶を口に運ぶ。
オルテガとマシューの2人も、ガイアが自分達のリーダーだというのは理解しているのだろう。それ以上は何も言わず、黙り込む。
そうして数分が経過し……
「何だい、男同士で黙り込んで。辛気くさいね」
待っていたシーマが姿を現す。
「そっちこそ、随分と遅かったようだな」
「ふんっ、マハルまで戻るように指示を出してきたのさ。そうなれば、当然のように遅くなってもおかしくはないだろ?」
「ああ、なるほど。ここはサイド3から結構離れてる
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