機動戦士ガンダム
2124話
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当然だろう。
いや、寧ろあからさまに怯えたりしないだけ、さすがと言うべきか。
「何者、か。そうだな。俺もその辺を説明したいところだが……」
そう言い、この場で話す事ではないと気が付く。
実際、現在メカニック達は揃って機体に付着したペイントを除去しており、かなり忙しいのが目に見えて分かる。
そんな時にわざわざ格納庫で話をしていたりすれば、それこそメカニック達に邪魔者扱いされてもおかしくはない。
「場所を移すぞ。幸い、このリリー・マルレーンは広いからな。俺の為の部屋もある」
一応ムウ・ラ・フラガ少尉は、リリー・マルレーンに所属するMSパイロットだ。
士官だけあって、当然のように個室は用意されていた。
……とはいえ、実際に俺がシーマ艦隊の一員として動くのは、もうそう多くはないんだろうが。
ルナ・ジオンを建国すれば、当然シーマ艦隊もこっちに来るんだが……その時、恐らくリリー・マルレーンから乗り換えるという事を許容出来るかがちょっと疑問だ。
何だかんだと、シーマはこの艦に対して強い愛情を持っているからな。
かといって、この艦をそのまま使うのは性能的にどうかと思うから、改修作業は必須なのだが。
そんな風に思いながら、俺は無言で俺の後ろについてくるガイア達を引き連れて、俺の部屋に向かう。
ちなみに、途中でシーマにも俺の部屋に来るように伝言を頼む。
お互いに好意――男女間のものではないが――を抱いている女を自分の部屋に呼ぶというのは、色々と誤解されかねないものではあるが……ガイア達が一緒なら、特に問題はないだろう。
もっとも俺が欲したのは、シーマもそうだが通信で繋がっているラルの方だったが。
ともあれ、個室に入るとそれぞれに座って貰う。
あくまでも個室である以上、男が4人もいると狭く感じる。
特にオルテガはかなりの巨体だし。
「さて、取りあえずシーマが来るまでに多少は話しておくか」
そう言いながら、部屋にある冷蔵庫からお茶を取り出してガイア達に渡す。
……お茶といってもペットボトルとかそういうのではなく、無重力でも飲めるようにストロー付きの容器に入ってる奴だが。
「悪いな。……それで、話ってのは何だ? お前が勝ったら俺達に何でも1つだけ命令する事が出来るって話だったが、その件か?」
お茶を受け取りながら言葉を返してきたガイアに、少しだけ驚く。
どうやら格納庫からこの部屋にやって来るまでの間に、ある程度精神を立て直したらしい。
「そうだな。その件にも関わってくる。詳しい説明はラルからして貰うが、お前達3人には俺達が現在計画している作戦に協力して貰う。結果として、ジオンという国を裏切る事にはなるだろうがな」
「……何?」
やはりジオンを裏切
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