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雪音クリスの休日
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れる存在。

 リディアン音楽院
「センパイ、ガングニール取り上げられましたけど、いいんデスか?」
「うん、新しいの貰ったし、何とかなるみたい」

 響と未来でマッスルドッキングすると、神様に神器(おこづかい)として貰って体内に蝕装している草薙剣と天叢雲剣を二柱で抜剣して、八咫鏡(やたのかがみ)八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)も揃うと、日本武尊(ヤマトタケルのみこと)と同等だった。
 今回は聖遺物破片(シンフォギア)じゃなくてマジ神器なので、今後天災とか災害、大地の神とかが暴れて、火山が噴火したり洪水で土石流とかマグマが八岐大蛇(やまたのおろち)しちゃった場合でも治水とか鎮火ができる。
 有り体に言えば大地の神でも水の神でも、響と未来に逆らえばぶっ殺せる武装。

 天照大神(あまてらすおおみかみ)が岩戸の向こうにお隠れになったというのは、7千年以上前、縄文時代に九州の南にある海底火山、鬼界カルデラが噴火して太陽が隠れてしまって、栗の木を元にして縄文土器で煮込んで文明を築いていた集落が崩壊した事変を元にした神話だが、日本武尊命(ヤマトタケルのみこと)がその手の事変全て八岐大蛇とか怪異としてぶっ殺した。
 日本アルプスの山々でも、たいてい死火山にされた。
 現在の響と未来なら、鬼界カルデラでも姶良カルデラ(桜島本体)でも阿蘇カルデラでも洞爺湖カルデラでも、暴れ始めるとぶっ殺せる。

 ちなみに10世紀頃、千年前に大規模噴火した白頭(ペクト)山カルデラは、日本のような神器も神との契約も存在しなかったので抑止できず、中国北方三省と朝鮮半島が歴史から消えた。
 韓国旅行に行った人なら見たこともあるだろうが、ソウルの遥か南まで真っ黒な石の山が連なり、谷底にだけ土砂がたまって人間が生活できる場所がある。
 黒曜石みたいな黒い石の山で、一草一木も生えない塊があって、大雨が降っても1ミリも保水できない岩石があるだけ。
 それまでの朝鮮族は死滅するか消えて、エベンキ族と呼ばれる北方民族が放牧できなくなった北から来て、南端で生き残れた百済新羅で再建したのが現在の朝鮮半島である。

「未来さん、首から鏡とか下げてて不要物として没収されないんですか?」
「うん、お守りみたいなものだか、特別に認めてもらってるの、響の勾玉も大丈夫なのよ」

 天皇家で保管されている三種の神器の方は、壇之浦の合戦で幼い天皇とともに身投げによって失われているので、現存しているのは三種の神器のレプリカである。
 いくら意匠と装飾を凝らした所で、本物の神様から下げ渡された神力を有した物体ではない。ただの金属と石。
 勾玉の方は箱が水に浮いて回収されたとも言われるが、他は瀬戸内海の底に消えている。
 今の響と未来は三種の神器の現物も所持しているので、現状は「響+
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