機動戦士ガンダム
2123話
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に立て直す。
そうして、次の瞬間には他の2人が先頭の機体の後ろに隠れるように、こっちに向かってくる。
普通の……それこそ、その辺の腕の奴がこのような行為をすれば、前との距離が開きすぎて意味がないだろう。
かといって近すぎると、今度は前の機体にぶつかってしまう。
特に真ん中の機体がこの場合は一番技量を必要とする。
そうなると、もしかして真ん中にいるのは黒い三連星を率いてるガイアだったりするのか?
そんな風に思っている間にも、俺と黒い三連星の間合いは縮まっていく。
さて、そこからどう動く?
向こうの動きを見る為に、特にこっちからは何も行動を起こさず、真っ直ぐに黒い三連星との間合いを詰めていく。
向こうもこのチキンレースに付き合う気になったのか、こちらを攻撃する様子がないまま距離が縮んでいき……このままでは俺の機体にぶつかると思ったのか、もしくは勝負に勝つ方が先決だと判断したのか。
その辺りの理由は分からなかったが、先頭のS型は俺に向けてザクマシンガンを撃ちつつ……不意に横にずれる。
その挙動を感じた瞬間、俺も相手が撃ってきたザクマシンガンのペイント弾を回避しつつ、FS型を先頭の機体の動きに追従させる。
機体の反応は当然の如く鈍いのだが、それでも何とかこっちの予想通りの動きにはなってくれて……まさか自分の行動を先読みされたとは思わずに驚いたらしい先頭の機体に向け、ザクマシンガンを撃とうとするが……それよりも前に背後から真ん中の機体がこっちに向かってザクバズーカを撃ってくる。
ちっ、こっちに動きに合わせて柔軟に対処するというのは、さすが異名持ちといったところか。
咄嗟にスラスターを使い、先頭の機体を狙うのを止め……バズーカの砲弾を回避する。
当然ながら俺の機体が回避した以上、バズーカの砲弾はFS型のすぐ横を通り抜け……そこに、俺は頭部バルカンを撃ち込む。
これが模擬戦である以上、頭部バルカンの弾丸も当然のようにペイント弾ではあるのだが、そのペイント弾であっても砲弾を破壊するには十分な威力があった。
そうして砲弾が爆発した事によって周囲に散らばったペイントは、先頭の機体に幾つかの汚れを作る。
本来なら、もっと盛大にペイントによって汚される筈だったのだが、そうならなかったのは俺が砲弾を回避している間に多少なりとも距離を取っていたからだろう。
それでも小破……とまではいかないが、損傷の判定は下され……それを確認するまでもなく、俺はFS型の機体をAMBACとスラスターを使って動かしながら、最後の3機目に向かってザクマシンガンの銃口を向ける。
3機目のS型は、ちょうどこっちに向かって距離を詰め、ヒートホークを振り下ろそうとしているところだった。
恐らく特注品なのだろうそのヒートホークは、一般的
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