こちらサダハシ探偵事務所1-6
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じゃ行ってくるけど、やることちゃんとわかってるかい?あ、一応兄ちゃんしかいないから、店から離れたりしないでね」
「はいよ、わかったからおっちゃんがいるとなんか色々と疲れるんで早めに出てってもらいたいんですが」
「...本当容赦ないね。んじゃしっかりやってくれよー!」
「ただいま帰ったぞーい...って、へ?」
店の中には、つい昨日までとうってかわって店の雰囲気が変わり、それにつられて客も混雑とまではいかないが、普段ではあり得ないような風景だ。
「おー、おかえりー、あまりにも客来ないから色々とやったら、この様だぜ。感謝しろよ!」
「お、おう…」
5時間前…なにがすごいって、周りの店には人が入ってるのに、うちには入る目線すら感じない。接客してないのは楽だが、どう考えても恥ずかしい。せめて立ち見する人ぐらいはいてほしい。どうしようかなぁ。と、その時に目に入ったのは探偵帽子。さっき揉め事を解決した時、この帽子かぶり直したらパッと閃いたよな。…やってみるか。
「ってなわけで、なんか色々と思いのままに服やら帽子やらの場所移動したらこうなったぜ」
「へー、そりゃありがたいや。って別にお前さんに感謝することなんて一つもないんじゃ…」
店長の鋭いツッコミは無視するとして、やることもやったしそろそろ閉店だから店しまうか。
「んじゃ、だんだん人も引いて来たしそろそろ終わりでいいかい?」
「そうだな。んじゃ、ちょっと待っててな」
と言って、戻って来た時には封筒を手にしていた。
「ほい、約束通りの給料だ。10リンス…って言ってもわからないか。だいたい月給の分の1くらいだな」
月給の4分の1というと…だいたい1週間、10万くらいだろうか。ということは1リンス=1万って感じか。
「自分で言っておいてなんだが、申し訳ないなこんなもらっちゃって」
「いやいや、今日は久しぶりにと客が入ったからな。その分の謝礼も含めてるから」
「まぁそれならありがたくもらっとくか。でも、おっちゃんそんなんで生活大丈夫なのか?」
「心配いらんよ。息子が、何気に仕事に成功しててなぁ。月100リンスくらいこっちに来るからな、正直働かなくても生きてけるんだけどな!」
「今までの礼返せよ」
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