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こんなチートでもありですかい?そうですかい。
第20話。変人とホムンクルス。
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し、どうやって登場しようか?・・・・そう言えばみんな俺のこと中々気づかないんだよな。

親父も舞弥姉ちゃんも(全くを持って嬉しくないが)一流のアサシンになれるって言っていた。

・・・・今日はステルスシンゴで行ってみるか。





こん、こん。

人っ子一人いないような田舎での訪来者。道に迷った旅人の線もあるが、追手である可能性が高い。

しかも堂々とノックをするぐらいだ。おそらく追手は腕自慢の相当な手だれ。

「も、もう追ってきたのか?もうばれてしまったのか?もうここまでなのか?」
「大丈夫だ。マスター。俺が行く。」

そこで気づく、自分には最高の盾がついていることを。

扉を開けてみるが、そこには誰もいない。

「誰もいないぞ。マスター。」

気のせいだったのか?

ほっと気を緩めたところに・・・・



「わりぃごは居ねぇーか―!!」
「きゃぁああああああああああ!!」



後ろからの声に驚き、床を生えずりながら自らの『盾』の後ろに隠れる。

「なんや。ビビり過ぎやで。」
「な、何なんだ貴様は!!」
「お、中国語かいな。話せる言葉で良かったわ。おっちゃん。お縄に頂戴やで。」

妙な風格を漂わせる奴だが、月明かりに映る顔は若いと言うよりもあどけなさがまだ残る顔立ち。

まごうことなき『少年』である。

「ホムンクルスを返しにもらいに来たで?」
「返すだと?」

自らの記憶にないことを言われ、不快感を醸し出す『盾』。

「俺はマスターの盾。返せなど言われる筋合いはない。」
「そ、そうだ!使命を果たすまでは死ねないのだ!このガキを殺せ!!」

追手が少年であることに、精神的余裕が出てきた魔術師。

その魔術師の発言を聞いて晋吾は、豪く三下臭のする奴だな。とある種の感心を抱く。

「ほー。そういう設定なんかい。」
「設定だと?」
「な、何を言ってるんだ!!」
「慌て過ぎやって。まぁ、ええわ。とりあえず、魔術師の方は確保せなあかんし。盾の旦那はのいてくれへんのやろ?」
「当たり前だ。俺はマスターを守る盾。」
「相分かった。つまり盾を取れば丸腰になるっちゅうことやな。」

そう言って背中に背負っていた袋の様なものから、剣を取りだすように、何かを取りだした。

「・・・・なんだそれは?」
「なんやバットを知らんか?まぁ、そこな魔術師が知らんのやったらそれもそうやの。」

そういって取りだして構える少年の手には、・・・・何故か釘の刺さったバットと言われる木製の物。

舐められたものだ、我が盾に木で挑もうとなど。

「ほな、行くで?」


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