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転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2122話
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 だが、その魔法を抜きにして、俺が生身での戦いでどれだけの力を持っているのかというのは、見た事がないのか。
 だからこそ、コッセルは心配そうな視線を俺に向けているのだろう。

「安心しろ。こんなガキは一発で気持ち良く気絶させてやるからよ」
「殺したり大怪我をさせるような真似はしないから、安心しろ」

 俺とオルテガの2人が揃って相手を挑発するような事を口にする。
 お互いに挑発をしているが、その違いは俺は特に挑発を気にしてないが、オルテガは顔を赤くして苛立ちを露わにしているといったところか。

「あー、その辺にしておけ。いいな? くれぐれも、相手に大きなダメージを与えるような真似はするなよ? ……始め!」

 コッセルの言葉に、真っ先に動いたのは俺……ではなく、オルテガ。
 その巨体を活かし、真っ直ぐこっちに向かって突っ込んでくる。
 強く握られたその拳は、普通の人間相手であれば十分な威力を発揮するだろう。
 だが……俺は特に回避するような真似もせず、ただじっと近づいてくる拳を見る。
 周囲で見物していた海兵隊の何人かが、避けろ! と叫ぶ声が聞こえてくる。
 恐らく、俺がオルテガの迫力に怯えて、動けなくなっているように思えたのだろう。
 そんな声を聞きつつ、俺はそっと手を伸ばし……

「なっ!?」

 自慢の拳があっさりと俺に止められたオルテガは、信じられないといったように声を出す。
 実際、そう思っているのはオルテガだけではなく、周囲で俺達の模擬戦を見物していた全員が似たような驚きの声を上げている。

「どうした? その巨体は飾りって訳じゃないんだろ?」

 そう言いながら手を離すと、オルテガは反射的に数歩後退り、こっちに信じられないといった視線を向けてきた。
 まぁ……正直、そんな視線を向けたくなるような気持ちは分からないではない。
 俺がオルテガの立場でも、恐らく同じような視線を向けただろうし。

「お前……何者だ?」
「ムウ・ラ・フラガ。エンデュミオンの鷹。……それは知ってるだろ?」
「俺が聞いてるのは、そんな事じゃねえ!」
「さて、その辺りの事情を説明するのは……この戦いが終わった後だろうな。それより、そっちから攻めてこないのならこっちから行くぞ?」

 言うと同時に、オルテガとの間合いを詰める。
 だが、当然のように瞬動の類は使っていないし、精神コマンドの加速も使っていない。
 それこそ、普通に目で見て判断出来るだろう、そんな速度。
 そんな速度からこそ、オルテガが反応出来たのだろう。
 その事に若干感心しながらも、こっちを迎撃しようと伸ばしてきた手を捕まえ……そのまま技ではなく力で強引に一本背負いに持っていく。
 オルテガも軍人だけあって受け身の類はきちんと出来た
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