カーテンコール
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敦子「誰が鬼軍曹ですかあ! そもそもみなさん、体力がなさすぎなんですよお」
八王「そんな敦子殿は?」
敦子「わたしはですねえ、『魔法女子ほのか』という素晴らしい作品のオリジナル版に参加出来たことが、とっても幸せでしたあ。でも、というか、とにかく印象に残っているのは、レンさんたちが星プロを襲撃しようとしてた時の、たっくさんのまほのファンの前で歌ったことかなあ。あれ、すっごいゾクゾクしたああ。気持ちよかったあ」
定夫「別に襲撃したわけではないのだが」
トゲ「あれはまことに、敦子殿の独壇場でござったなあ。腕を振り回して、ぴょんぴょん飛び跳ねたり、端から端まで走ったり、びしっと敬礼ポーズを決めたり」
八王「キラキラスパイラルの『君もひーとつぶ』の歌詞のとこで、前に大きくマイク代わりの手を突き出しながら、もう片方の手を耳に当ててんの、あれいま思い出しても笑っちゃう」
敦子「えっ、えっ、わたしそんな恥ずかしいことしてたんですかあ?」
八王「してたよ。こう、拳を突き出して『みんなあ、いっくぞおお!』」
敦子「やめてーーっ!」
八王子「『うみだーせ地球! キラキラキラ ヘーイ!』」
敦子「ほんとやめてーーーーっ!」
トゲ「似てる」
敦子「似てません!」
定夫「さ、そろそろ時間かな。ちょっとぐだぐだになってしまったが、まあいい頃合いだ」
トゲ「そうでござるな」
八王「それでは、みなさん! 改めて、長々とこの作品にお付き合いいただきまして、ありがとうございました!」
敦子「もし機会があれば、またお会いしましょう!」
一同「ありがとうございましたハーーーーン」
四人は、深々と頭を下げた。
頭を上げて、全員で繋いだ手を高く上げる。
場内、拍手。
そして、
ぴーぴーきゃーきゃーの歓声が飛ぶ。
とげりーん!
八ちゃーん!
ナイスバルク!
もーーーっ!
拍手と、普通の歓声と、意味不明の叫びが轟く中、そーーーっと幕が降りてくる。
鳴り止まぬ拍手の中、歓声の中、四人の笑顔は完全に幕の向こう側へと消えた。
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