別伝 キルヒアイスとアンネローゼの最後 前編
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本編と取りあえずは、関係ない番外編です。
本編と時代背景も世界観も違う、パラレルワールドの話しです。
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別伝 キルヒアイスとアンネローゼの最後 前編
帝国暦488年10月10日
負け続けで遂にガイエスブルグ要塞前面まで討伐軍に侵攻され、
ヴェスターランドへの核攻撃で、リップシュタット貴族連合が内部瓦解しつつあった、
ガイエスブルグ要塞内で叛乱が発生した。
叛乱の首謀者はヘルマン・フォン・リューネブルク大将で討伐軍司令官シェーンヴァルト元帥に対する個人的な恨みで貴族連合側に参加していたはずであるが、
土壇場で裏切り要塞の主要各所を占領し、貴族の子女を人質にしたのである。
又ブラウンシュヴァイク公も隙を突かれて捕縛された。
その為、貴族連合艦隊司令官ゼークト大将は無謀な突撃を諦め始めていた。
その頃、ヴェスターランド核攻撃を聞いたキルヒアイスは、ブリュンヒルトに向かい、
ラインハルトと口論を行っていたが、ラインハルトは親友に対して暴言を吐き分かれてしまった。
此が終生の別れと成ることも知らずに。
いよいよ貴族連合にとどめを刺そうとしたとき。
【直ちに両軍戦闘を止めよと】通信が入った。
両軍を攻撃可能な中央点に進出してきたのは、
シュワルツ・ランツェンレイターを露払いにした、
銀河帝国皇女艦隊総旗艦クリエムヒルトであった。
旗艦は両軍の戦火を収める様に止まった。
そして、宇宙空間に3D映像でテレーゼの姿が映し出された。
さらに、銀河帝国全土に流されたのである。
テレーゼが今回の内乱において、
既にブラウンシュヴァイク公や主要貴族が捕縛されたことを伝えると。
貴族連合軍は士気が一気に低下していった。
また参加した者は罰するが、家族には累を及ぼさぬと言う事も彼等に矛を収めさせる結果と成った。
このまま戦っても滅亡有るのみと判っていたからである。
しかし面白くないのは、ラインハルトである。
散々苦労して、円形脱毛になって此処まで来たのに、
皇女風情に手柄を横取りされるのである。
苛つくラインハルトの後ろでは、オーベルシュタインがなにやら考え始めていた。
そうこうしているうちに、ヴェスターランド核攻撃についての話が始まった。
撃ったブラウンシュヴァイク公の罪もだが、
それを黙認し自分の権力掌握に使ったラインハルトの罪も声だかに責めたのである。
キルヒアイスもその証拠を見せられ、愕然としていた。
ラインハルト様はお変わりに成られたと。
さらに幼年学校以来の不敬な言動や簒奪の意志をしめした映像が流されのである。
その映像で銀河帝国全土で動揺が起こっていた。
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