暁 〜小説投稿サイト〜
繰リ返ス世界デ最高ノ結末ヲ
04.猫達DEデスゲーム。
第10回 レン、自分と能力

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 目を覚ますと、そこは薄暗い倉庫のような場所だった。窓からひっそりと差し込む月明かりが、僕を照らしていた。

『プレイヤーの皆様を、ランダムにそれぞれ別のステージに転送しました。これから、プレイヤーの皆様は、自身の能力と戦っていただきます。ですが、プレイヤーは能力を遣うことが出来ません。勝利したプレイヤーから元のステージに戻る事が出来ます。敗北したプレイヤーはそこで死んでいただきます。それでは、自分との対決をお楽しみ下さい』

 放送が流れた。
 目の前には黒い髪と赤い瞳を持つ―――――僕が居た。

「コイツが……僕の能力?」

 だが、僕の能力は「能力消去」。今、能力が遣えない僕が相手と言うのなら、この能力は役に立たない。相手はただの人間同然。

 だったら負けるわけ無い。

『プレイヤーの皆様には武器を1つ差し上げます。頑張って下さい』

 僕に与えられたのは短剣。琴葉さんと宙さんが与えられたものと同じだ。

 これなら行ける。そう確信した。


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「あ、戻れた」

 琴葉さんに習った体術を生かしながら戦ったら勝つことが出来た。琴葉さん、こんな戦闘とは無縁だと思っていた僕でも勝てましたよ。

 ここは屋敷の食堂だろうか。目の前に洋菓子や紅茶が並んでいる。どれも美味しそうなものばかりだった。
 部屋の奥には大きなスクリーンがあった。それに映し出されていたのは――――――


 自分と似た姿を持つ能力と戦う、琴葉さんと葉月さん、涙さんとフランさんの姿だった。


 
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