機動戦士ガンダム
2121話
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オンの鷹を見に来たんだろ。黒い三連星にとって、同じ突撃機動軍での異名持ちだし」
そういう意味では、赤い彗星や青い巨星がドズルの宇宙攻撃軍に所属しているというのは、皮肉だな。
元々MSを積極的に主戦力として使っていくのを考えていたのはキシリアで、ドズルはあくまでも補助戦力という扱いだった筈だし。
もっとも、ラルはもう予備兵という扱いになっているので、宇宙攻撃軍には……ああ、そう言えばドズルの側近というか懐刀的な存在で白狼とかいう異名持ちがいたんだったか?
ともあれ、キシリアの突撃機動軍としては、恐らく2人目の異名持ち――もしかしたら俺が知らないだけで他にもいるのかもしれないが――を見に来たとしても、不思議ではない。
シーマも俺の説明で理解したのだろう。すぐに納得したように頷く。
「ああ、そういう事かい。けど……どうする? いや、会うのは構わないけど、今のアクセルだと侮られるんじゃないかい? あたしが知ってる限り、黒い三連星ってのは、あたし達寄りの性格をしていたよ」
「ふむ……そうだな。通信機は……いや、渡してなかったか」
黒い三連星がこっちの様子を見に来たというのであれば、寧ろ好都合だ。
ラルから黒い三連星については、色々と聞いている。
ラルと共にMSの教導隊をしていたという事で、それなりに親しかったらしい。
そしてシーマが言ったように、性格としては軍人や武人といった感じではなく、海兵隊向けの性格をしている。
ラルに対しても、ゲラート程に親しくはなかったようだが、それでも元教導隊という事で一定以上に親しいのは理解している。
そうである以上、上手くいけばルナ・ジオンに引き入れるのも難しい話ではないだろう。
別にダイクン派という訳ではないが、同時にザビ家派という訳でもなく、どちらかと言えば中立派だと聞いてるし。
もっとも、何気に義理人情には厚いという話を聞いてもいるので、場合によってはジオン軍を裏切るような真似をするかと言えば……難しいな。
これが武人というか、ガトーのように大義とかを大事にするような人物であれば、スペースノイドの事を考えて、とか。そういう方面から説得していけるんだが。
となると、黒い三連星がキシリア・ザビにどれだけの義理を感じているか。
その辺りをクリア出来れば、引き込める可能性は高い。
……何だかんだと、ジオン軍の中でも強力なパイロットを次々に引き抜いているのを見ると、相対的にジオン軍の戦力はかなり減ってるんじゃないだろうか。
ふとそんな事を思うが、こっちとしてはその方がありがたいので、止めるつもりは全くない。
『アクセル? どうした?』
通信機から、ラルの声が聞こえてくる。
確か今日のラルはエデンにいるらしいから、時間的には問題ないだろう
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