機動戦士ガンダム
2121話
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情報をそれとなく流していた、いわゆるダブルスパイだったとか何とか。
既にザビ家を見限っていたので、この機会に明確に外人部隊の方に鞍替えするつもりになったらしい。
まぁ、色々と事情はあるんだろうが……その辺りは、俺じゃなくてダグラス達外人部隊が知っていればいい事だ。
なので、取りあえずこっちを裏切るような事がなければ問題はないと示しておいた。
今頃は、ジェーンの本領を発揮してその手腕を振るっているだろう。
そう考えると、人質がどこにいるのかが判明するのはそう遠くないのかもしれないな。
「それで、アサクラの方が忙しいとか何とか言ってたけど、具体的にはどんな風な感じになったんだ?」
「ああ、それかい。ふふっ、アサクラもあれだけあたし達が活躍するとは思っていなかったのか、色々な場所から問い合わせが入ったらしいよ」
「あー……なるほど。それで的確に答えるような事は出来なかった、と」
艦隊の運営全てをシーマに投げていたアサクラだ。
そうである以上、具体的にどこがどういう風になっているのかといったことを聞かれても、それに答えるような事は出来ないだろう。
それが原因で問い合わせとかをしてきた相手が不信感を持った……といったところか。
「程々にな」
「ふふっ、分かってるよ。けど、これまでのお礼はたっぷりとしておかないとね」
扇子で口元を隠しながら、シーマは笑みを浮かべ……
「はぁ!? おい、ちょっと待て。何だよそりゃ! 冗談か何かか!?」
そんなシーマの良い気分を台無しにするかのような声が、ブリッジに響く。
当然そんな状況になると、シーマは面白くなく……微かに眉を顰め、オペレーターに向かって不機嫌に口を開く。
「どうしたんだい」
「あ、はぁ。その、すいやせんシーマ様。実はその……ちょっと信じられないんですが、黒い三連星が来ているとかで」
「……は?」
オペレーターからの説明に、シーマが一瞬前の不機嫌そうな様子も忘れ、どこか間の抜けた声を発する。
いやまぁ、シーマの気持ちは俺も分かる。
黒い三連星。その名の通り、3人1小隊で1つの異名を持つ珍しい存在だ。
連邦軍の旗艦アナンケを撃破し、それに乗っていた総指揮官のレビルを捕らえるという大戦果を上げた3人。
それこそ、赤い彗星、青い巨星と並ぶだけのメジャーな異名持ち。
……もっとも、俺が知ってる限りでは今のところ唯一キシリアの突撃機動軍で異名を持っている連中という印象が強いんだが。
あ、でも今の俺は一応シーマ艦隊所属で、シーマ艦隊は突撃機動軍所属なんだから、異名持ちの2人目という事になるのか?
そういう事情であれば、何となく黒い三連星がここやって来た理由が理解出来る。
「俺に……いや、正確にはエンデュミ
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