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転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2121話
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理解してるのだろう。
 もっとも、海とか漁とかが関わってくると、そっちを優先する事になるのは間違いないだろうが。
 ヴェルナーと別れてブリッジに向かうと、そこでは何故か上機嫌のシーマの姿があった。

「どうしたんだ? 随分と上機嫌だな」
「当然さね。アクセルのおかげで、アサクラの野郎も今頃は色々と忙しいだろうしね」

 そう告げると、嬉しそうに……本当に嬉しそうな笑みを浮かべるシーマ。
 いや、本当に何をしたんだ?
 シーマが自分の直属の上司のアサクラに対して、強い憎悪を抱いているのは知っている。
 ブリディッシュ作戦の一件で催眠ガスと言われてG2ガスという毒ガスを使い、結果としてシーマ艦隊は大量虐殺者の汚名を得たのだから、それも当然だろう。
 ましてや、それ以後も口封じと言わんばかりに次々と裏の仕事をさせられたのだから。
 ……実際、アサクラとしては後ろ暗いところを知っているシーマ艦隊には、出来るだけ早く全滅して欲しいのは間違いない。
 だからこそ、北米降下作戦の援護でもシーマ艦隊が一番危険な宙域に配置されたのだから。
 そんなアサクラにとって誤算だったのは、シーマ艦隊に対抗心を抱いた宇宙攻撃軍がガトーのような異名持ちではないにしろ、パーソナルカラーを許される腕利きのパイロットを派遣してきた事か。
 そして何より、俺がシーマ艦隊にいたというのも大きい。
 もしかして、原作だとこの作戦でシーマ艦隊が全滅していたという可能性もあるのか?
 俺の存在がなければ、ガトーもいなかった訳で……そうなっていた可能性は否定出来ない。

「言っておくけど、アサクラを殺すような真似はするなよ」
「分かってるさね」

 憎んでいるアサクラを殺すなと言われても、シーマは特に不愉快になっている様子はない。
 ルナ・ジオンの建国宣言の時に、シーマ艦隊の真実を口にするとセイラが言っていたので、ここで自分達がアサクラを殺すよりそっちの方がダメージは大きいと判断したのだろう。
 ダグラス率いる外人部隊の一件も、ジオンにとってはダメージがでかい。
 そう言えば、ダグラスの秘書のジェーン。実はキシリア配下の諜報員だったらしい。
 ルナ・ジオンやら俺が異世界の存在やら、そんな具合の話をラルがダグラスに説明して、その証拠となるような光景を魔法とか空間倉庫とかで見せた事により、信じて貰った。
 その結果、ジェーンが告白してきたのだ。
 あの金髪美人の告白と言われれば普通なら嬉しいのだが、その告白の内容がキシリア機関の一員だというのであれば、それは嬉しくない。……隠されたままなよりいいのは事実だが。
 とはいえ、驚いたのはケン達だけで、ダグラスは元々その辺は分かっていたらしい。
 ジェーンはキシリア機関からのスパイであると同時に、ダグラスにも
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