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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第百二十三話
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。食材は買い込んでるし掃除もしてるしな」
「あとは橙ちゃんを憑依させれば完璧だな」
「うん…まぁ、身内のためなら猫化も吝かではない」
「じゃぁ俺のために猫化できるか?」
弾がにやにやと言った。
「んー…どうせ姉さんは今日明日には帰ってくるしな…」
んー…と言った後、使い魔の名を呼んだ。
「橙」
『りょうかい。ますたー』
弾は一切の衝撃を感じる事は無かったが、一夏はドンッという衝撃を感じた。
一夏の頭にピンと立った猫耳が生え、しっぽでワンピースが持ち上がる。
「クロスチェンジ」
一夏が着ている服が光り、別の物とすりかわる。
先の物とほぼ同じデザインの白いワンピースだ。
ただ、腰の辺りに菱形の穴があいている。
そこからしゅるりと尻尾を出した。
「みゃぉん」
一声鳴いた一夏を見た弾は…
「はぁ……」
とため息をついた。
「にゃんだよ辛気臭ぇ顔して」
「なんでもねぇよ。バカ猫」
「お前がにゃれっていったんだろ」
弾が一夏の頭を撫でる。
「ふみゃぁ…みゃぅぅ……」
お兄ちゃんスキル全開の弾に対し、一夏は素直に身を任せた。
「みゃぉ…ふにぃ……」
「あーあ…なんで俺はこんな奴に…」
恋をしてしまったのだろうか、と弾は心の中で続けた。
「ったく鈴がうらやましいぜ」
「ぅにゃぁ…?」
「なんでもないぞ」
その後、弾は首や尻尾の付け根を撫でたりした。
「みゃぁぁぁぁ〜…」
数分後、最後にハートマークがつくのではないかというくらいに一夏がふやけていた。
「そろそろ止めねぇと俺がもたねぇな」
そう呟いた弾は膝の上から一夏をおろした。
「ふみゅ?」
「そろそろ帰った方がいいぞ」
と時計を指差す。
「にゃー……」
一夏が残念そうに弾の方を見る。
いつもの如く幼児退行していた。
「うっ…そんな目でみるなよ…襲っちまうぞこの猫耳野郎」
「みゃうぅ…」
物欲しそうな一夏の視線に負け、弾は一夏の頭を撫でる。
「ふみゃぁぁ…」
どうしようかと考えた弾は、一つ思い付いた。
「奏さん。奏さん、出てきてくれますか?」
『なんだよホモ野郎』
その声は一夏の影から弾に話しかけた。
「ちょっと一夏連れ帰ってくれません?」
『お前がやれよ』
『弾、ますたーをおぶって帰れるって結構役得だよ』
奏が拒否し、橙もそれに追随する。
「……………」
仕方なく、弾は一夏を撫でるのをやめた。
「ふみゅ…?」
「家まで送ってやるから。な?」
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