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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
求めるもの
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ギアも理解できた。そのため、彼はすぐに人間の姿へと戻る。

「おっと」

足場が小さくなっているのを感じ取ったティオスは素早く地上へと舞い戻る。人の姿に戻ったアクノロギアは、ティオスを睨み付けた。

「我を道具として扱ったこと、後悔するがいい」
「来いよ、雑兵」

地面を蹴ってティオスとの距離を詰めるアクノロギア。彼が攻撃のモーションに入ったタイミングでティオスは得意の瞬間移動を使う。

「逃がさん」

アクノロギアの背後を取ったかに見えたティオス。しかし、アクノロギアは途中で攻撃を止め、ティオスに体の正面を向けた。

「!!」

思わぬ事態に困惑するティオス。そんな彼の腹部にアクノロギアは拳を叩き込んだ。

「ゴホッ!!」

地面を転がるティオス。アクノロギアは止まったところで立ち上がろうとしている彼を見下ろし冷静に解説した。

「貴様のその瞬間移動。何かと魔力をリンクさせなければ発動できないようだな」

ティオスは時の狭間とエクリプスを繋ぎこの世界にやって来た。その際、彼は偶然にも時の狭間の力をわずかながらに得ることができたのだ。

「なるほど・・・時の狭間に自らの魔力をリンクさせることで」
「ティオスは瞬間移動・・・いや、別空間に一時的に入り込むことができたのか」

時の狭間は世界中のあらゆるところに繋がっている。彼は意識を集中させて自らの魔力と時の狭間の魔力をリンクさせ、その空間へと入り込み、瞬間移動に見せた技を使うことができることを、アクノロギアは見抜いた。

「見抜ければこっちのもの。意識を集中させる隙を与えなければいいのだからな!!」

ここからアクノロギアの怒濤の攻撃が始まるかと思われた。しかし、その期待は大きく裏切られる。

「ふぅ・・・ようやく体が馴染んできたな」

片腕を失われたティオスもその肉体にようやく慣れてきたらしく、動きが徐々にではあるが良くなってきた。そのためアクノロギアの攻撃を食らうことなく間一髪で回避している。

「こんな馬鹿げた戦い・・・ありえない・・・」
「レオンと天海のバトルも次元を越えていたが・・・これはそれを越えている」

アクノロギアとティオス。人間の力を凌駕した二人の魔力だからこその戦いに魔導士たちが割って入る間などない。だが、彼らの戦いは決着が着くのか疑問に思えてきた。

「このまま共倒れしてくれればあるいは・・・」

自らの魔法の無力化を打ち破られてしまったオーガストはそんな考えになっていた。勝てるかどうかわからない相手・・・ゼレフが妖精の心臓(フェアリーハート)を手に入れれば状況は一変できるが、その考えは彼の頭の中にはもうない。

ドォン

オーガストの願いが通じたのか、巨大な爆発が二人を飲み込む。そ
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