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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica16-F犯罪者狩り〜Eroberung Flotte〜
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いかを注意しながらダンスホールへと入り、聞いていたとおりにいくつかの蜀台を動かして、隠し通路の入り口を床に出現させる。螺旋状の階段を降り、薄暗い通路を進む。
「ぎゃあああああ!?」
「ひ、ひぃぃーーーー!」
「た、助け――ああああああ!」
「なぜだ! あの戦艦も、元はと言えばお前た――げぼぉ・・・!?」
ようやく見えてきたドアの向こう側から、聞こえてきてはいけなかった断末魔が聞こえてきた。主が「転移スキルか!」と走る速度を上げた。主を先に行かせるわけにはいかず、私は主を追い抜いて「武装を解除しろ!」警告しつつドアを蹴破った。かなり広い部屋の中には般若の仮面を付けた女仮面持ちが1人と4つの遺体。
『ま、間に合わなかったです・・・』
「なんでこの場所が・・・」
「っ!!・・・はやて、あの仮面持ち・・・先程までの連中とは格が違う・・・!」
主は“シュベルトクロイツ”の先端を仮面持ちへ向け、セラティナは仮面持ちの雰囲気から少しばかり及び腰だ。何故この隠し部屋に仮面持ちが居るのか、考えられることはいくつかあるが今は後回しだ。
「シュヴァルツェ・ヴィルクング・・・!」
打撃力強化や様々な効果を破壊する能力を付加する魔法を発動し、一足飛びで再接近した仮面持ちへと殴りかかる。とにかく今は仮面持ちを撃破し、確実に逮捕することを優先しよう。突進からの拳打という威力を倍増させた私の右拳を、彼女はパシン!と片手で受け止めた。
「な・・・!?」
「アインスのパンチを片手で・・・!?」
僅かなりにショックを受けていた私を、仮面持ちは受け流すかのように私を後方へと放り投げた。壁に叩き付けられる前に体勢を立て直し、一旦壁に両足を付き、次いで床に着地した。
「『封縛!』」
「
一方通行
(
サンダルフォン
)
の聖域!」
主とリインのバインドが仮面持ちを簀巻きのように拘束し、さらにセラティナの結界で閉じ込めた。セラティナのサンダルフォンの結界は、閉じ込めた対象の魔力生成を阻害し、一切の魔法が使えないようにする。そのため魔術クラスやスキルでようやく破壊できる魔法だ。あの仮面持ちも終わりだろう。そう思っていた。
「はああああああああッ!」
仮面持ちは機械音声のような声で雄叫びを上げ、主のバインドを引き千切った。純粋な力のみによるバインドブレイク。あのような力技、ザフィーラですらしないぞ。呆気にとられている中、仮面持ちはそのまま結界の内側を殴り始めた。さすがにそれだけは無理だろう、そう考えていた。しかし・・・
「ありえへんやろ・・・」
「そんなまさか・・・」
たった4発で結界にヒビを入れた。完全に私たちの失態だ。新たな結界やバインドを発動するよりも早く、仮面持ちは結界を破壊し
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