暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica16-F犯罪者狩り〜Eroberung Flotte〜
[7/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
人の指示の元に各隊も降下を開始。私たちはマフィアのボス4人の保護(という名目の逮捕)となり、先ほど送られてきた最初の隠しルートへと向かった。そこは崖なのだが・・・。

「ここですね。よっと!」

ハルトマン捜査司令は“シュメッターリング”で大きな石造を打撃して粉砕。うむ、やはり杖ではなく鈍器だな。開いた隠し通路の入り口から岸壁の中へと突入。単に掘り進めただけと言うような洞穴を駆け抜け、中央館、西館、東館からなる大きな屋敷の裏手へと出た。

『あちこちから戦闘音が聞こえるです』

「武装隊も我ら警備隊も信頼に足る実力者ばかりです。今は信じて任務を果たしましょう」

ハルトマン捜査司令の言葉に私たちは頷き、屋敷へと突入しようとしたところで「局員を視認!」という声が聞こえた。こちらに向かって来ていたのは仮面持ち4人。私が迎撃に動こうとすると「私が片付けます」と、セラティナが連中に右手を翳した。

――インディビジュアル・ケース――

セラティナが魔法を発動し、4人の仮面持ちはそれぞれ桃色に輝く四角柱に閉じ込められた。結界内に居る連中が何やら叫び、内側をデバイスなどで叩いているがビクともしない。当然だ。セラティナは今もなお、管理世界最高の結界術士なのだから。
捕らえた仮面持ちは後から来るであろう部下たちに託し、私たちは屋敷内へと突入した。さらなる隠し通路があるのは西館1階にあるダンスホール。そこへ向けて駆ける中、通り過ぎたばかりのドアから「どこだ!?」と叫びながら、仮面持ちが6人と飛び出してきた。

「局員!? 貴様ら! マフィアのボスはどこだ!?」

「ちょっ、待っ、おい、うそだろ! 歩くロストロギア、八神はやてじゃねぇか!」

「ファー! マジじゃんかよ! 逃げなきゃやべぇって!」

「ば、馬鹿野郎! 俺たちの役目を果たすんだよ!」

「こ、怖いっすぅ〜・・・」

「貴様! 弱音など吐くな!」

わいわい騒ぐ仮面持ちだがその魔力量はかなり高い。武装隊隊長の平均ランクであるAAかそれ以上は間違いなくある。さすがにこんな狭い場所で攻撃魔法など発動しないだろうが・・・。連中を引き連れたまま隠し通路へ行くわけにはいくまい。

「セラティナ。八神司令とアインス司令補と共に先へ。私が壁役となりましょう」

ハルトマン捜査司令がそう言って私たちの前に躍り出て仮面持ち達と対峙した。主は「了解です!」と迷う素振りすら見せず、踵を返して先へ向かう。私も「御武運を」と告げ駆け出し、残るセラティナは仮面持ちが追って来られないように、「キープアウト!」と結界を発動した。

「ご無理はなさらないように」

「ええ、承知していますよ。さ、早く行きなさい」

私たちはハルトマン捜査司令と別れ、仮面持ちに尾行されていな
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ