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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica16-F犯罪者狩り〜Eroberung Flotte〜
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杭による刺突には一切のダメージはないが、バリア貫通という効果だけは最高レベルのものだ。何はともあれ、『主はやて! バリアの破壊に成功です!』と報告を思念通話で入れる。

『了解や!』

――フレースヴェルグ――

「闇よ、響け!」

――ナイトメアハウル――

今度こそ戦艦の兵装の破壊を行うために砲撃を放つのだが、「っ! さらにバリアだと!?」ということで、私たちの砲撃はまた防がれてしまった。だがバリアを破砕できる手段はもう既知だ。私が再び魔法を使えば、2つ目のバリアを破砕できる。

『主はやて。もう一度バリアを破砕してきます。破砕に合わせて砲撃を撃ってください!』

『判った! 爆風や破片に気を付けてな!』

もう一度接近を試みようとしたところで、『八神司令、アインス司令補! 新たな船影を確認!』とヴォルフラムより通信が入った。戦艦への接近を中止し、エネルギー弾の射程の外――主のお側まで上がる。

「嘘やろ・・・!」

『あれではまるで・・・』

「艦隊・・・!」

私たちの前に現れたのは13隻からなる艦隊だった。軍艦については私も詳しくは知らないが、ルシルから教わった知識と照らし合わせ、戦艦3隻、空母1隻、駆逐艦4隻、巡洋艦4隻、あと砲台を一切置いておらず、甲板が広々とした謎の艦が1隻という構成なのは判る。

「ヴォルフラム! 現在の状況を本局とミッド地上本部へ送信! 私らだけやと攻略は難しい!」

『りょ、了解です!』

「しかし・・・これほどの遺産を、たかがマフィアに揃えられるのか・・・?」

あの無人列島を所有しているマフィアは4つ。規模はそれなりにあるとは思うが、さすがに13隻も所有となると、本当にマフィアなのか?と首を傾げざるを得ない。主からの「とりあず一旦帰艦するよ!」という指示に、私とリインは「了解!」と応じ、ヴォルフラムへと戻ろうとしたその時、ドォン!と轟音が何度も鳴り響いた。

「艦隊の狙いは私らやない! 戦艦と列島や!」

目の前で起こる艦隊による圧倒的な砲火。私が少々苦労した戦艦のバリアを、有無を言わさぬ強大無比な砲撃で撃ち破り、数秒足らずで撃沈せしめたその光景に私たちは息を呑んだ。さらに種別が謎だった艦の甲板からは何十発というミサイルが放たれ、他の艦からも砲弾、エネルギー弾などなどが間髪入れずに放たれ、列島を焼き尽くしていく。

「この容赦の欠片もないやり方・・・! まさか、この艦隊を所有してるんは・・・!」

「ええ、最後の大隊でしょう・・・!」

あの苛烈さを生み出すことが出来るのは、プライソンか最後の大隊だけだろう。とここで、『八神司令! ハルトマン捜査司令より通信です!』とブリッジより通信が入った。

『八神司令、ハルト
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