暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2120話
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あれば、上の命令に逆らえずに俺の戦いのデータを消去する事になっていた可能性は高い。
 だが、俺と一緒の戦場にいたのは、あのガトーだ。
 それこそ、上が何と言おうと理不尽な命令に従うような真似はしないだろう。
 これが軍人なら上の命令には絶対服従なのだが、ガトーの場合は軍人というよりは武人と呼ぶのが相応しく、納得出来ない命令であれば逆らってもおかしくはない。

「それ以外にも色々と戦力はいるし、大義名分もある。この状況でこっちに乗らないというのは、普通なら有り得ない選択だと思うぞ?」

 ジオン・ズム・ダイクンの子供という旗頭は、それだけの影響力を持つ。
 特にセイラは、現在でもシェリルから色々と教えて貰っていたりする関係もあり、強いカリスマ性すら纏い始めているのだから。
 ……実際、ラルを始めとしたラル隊の面々は、一度セイラの演説を見て以来、一層忠誠心が高くなっているみたいだし。
 寧ろ、シェリルの件でやりすぎたという気持ちもない訳ではなかったり。
 いやまぁ、カリスマ性はあればあっただけいいので、実際にルナ・ジオンの建国宣言をやる場合は、シェリルからのアドバイスを貰いながらライトの配置とか手振り身振りとか、演説の内容とか、そういうのを仕上げていく予定なのだが。
 シャドウミラーの広報担当だけあって、ただ歌手をやっていた時よりも、シェリルはその辺が詳しくなっているんだよな。

「俺についてとか、その辺りの事情はラルに聞かせて貰えばいいさ。そうすれば、色々と納得する事も出来るだろうし。魔法をその目で見た以上、荒唐無稽な話であっても、信じざるを得ないだろ?」

 そう告げ、取りあえず詳しい話はラルに丸投げするのだった。
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