機動戦士ガンダム
2120話
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より、ようやくダグラス達は俺がそこにいると気が付く。
「取りあえず、この世には科学だけでは解明出来ない不思議な現象があると覚えておいて貰えばいい。……正確にはこの世界には、だけどな」
「……君は一体……」
ダグラスも、とてもではないが自分が見た光景を信じられなかったのか、唖然とした問いを発する。
「まぁ、俺が誰なのかとか、そういうのは後でラルに聞いて貰えば分かるとして……俺がいれば人質になっている家族を取り戻せるって事だ」
「いや、だが! もし人質を取り戻しても、ジオン軍に狙われ続けるのであれば、それは……」
「ああ、そっちの方もどうにでもなる」
ぶっちゃけた話、人質を助け出したらホワイトスターに連れていけば、それでジオン軍に再度襲われる心配はない。
もっとも、ケンやガースキーの家族達がホワイトスターに馴染めるかどうかは、微妙なところだが。
俺が言うのも何だけど、色々と特殊な場所だしな。
ああ、でも子供とかがいるのなら、エルフとかワイバーンで結構いい感じになりそうかも?
それにホワイトスターにいるのは最初だけで、ルナ・ジオンが出来たらクレイドルで暮らすようになるだろうし。
「それは……どういう事だ? どこか絶対に見つからない場所でもあると?」
「そうなる。……だよな? ホワイトスターに隠れている連中を、ジオン公国の連中に見つけられると思うか?」
そう尋ねると、ラルは即座に首を横に振る。
「まず、無理だな」
「だろ。まぁ、人質がいなくなれば、恐らく外人部隊の方も疑われるだろうから、救出する時は、最後の最後まで待つ必要があるけどな」
「……ルナ・ジオン。そのようなものが本当に叶うと?」
ダグラスの口から出た、ルナ・ジオンという単語。
つまり、セイラの件についてはもう話していた訳だ。
その割にシャドウミラーについて話していなかったのは、若干疑問に思わないでもないが……まぁ、そういう事もあるんだろと判断しておくか。
「そっちについては、確実にと保証してもいい。こっちには色々と大きな戦力が揃っているしな。例えば、俺だって……エンデュミオンの鷹、として結構知られていると思うが?」
そう言ってから、もしかしたら実は俺の活躍を握り潰されていたらどうしようと一瞬思う。
何しろ、シーマの上司のアサクラは、色々と姑息な事に掛けてはかなりの腕利きで。
致命的ではないが、こちらに苛立ちを覚えさせる……そんな存在。
「エンデュミオンの鷹!?」
だが、幸いそこまで妙な真似は出来なかったらしい。
いやまぁ、考えてみれば、あの作戦にはシーマ艦隊以外にも多くが参加していた。
俺が行った戦闘でも、ガトーやその仲間達が一緒の戦場にいた。
……これが普通の相手で
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