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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第40話 聖剣を超えろ、祐斗の新たなる力!
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がいい」


 バルパーは因子の塊を祐斗に投げつけた、地面を転がり祐斗の手に当たった因子を祐斗は涙を流しながら手に取った。


「……皆……こんな姿にされて……ごめん、ごめんよ……」


 祐斗の頬に涙が伝い、それが因子の塊に落ちた。だがそこにフリードが聖剣を振り上げながら祐斗に襲い掛かった。


「安心しなよ!お前もお仲間の所に送ってやるからさぁ!!」


 振り下ろされた聖剣が祐斗を斬ろうとしたその時だった、何かの衝撃を受けたフリードは大きく吹き飛ばされた。


「いい加減にしなさいよ、この最低男!あなたは空気が読めないのかしら?」
「イリナさん……」


 祐斗の危機を救ったのはイリナだった、彼女の足にはいつの間にか漆黒のブーツが履かれており宙に浮かんでいた。


「それは、まさかイノセンスか!?」


 イリナの履くブーツを見たバルパーは驚いた表情を見せた。


「イノセンス?確か教会のエスソシストだけが使える神器みたいな物だったかしら?」
「うむ、イノセンスとは天使の祝福を受けたエクソシストが稀に生み出すという神器の亜種と言われているものだ。その力は神器にも匹敵すると言われている、イリナは教会でも数少ないイノセンス使いだ」


 リアスの疑問にゼノヴィアがイノセンスについて説明した。イノセンスとは天使の祝福を受けたエクソシストが稀に発現させる神器の亜種のようなものであり神器に匹敵する能力を持っているらしい。


「イノセンス〜?そんなもんこのエクスカリバーでバラバラにしてやんよ!!」


 天閃の聖剣の能力を使いイリナに向かっていくフリード、それに対してイリナは落ち着いた様子を見せていた。


「行くよ、黒い靴(ダーク・ブーツ)!!」


 イリナが宙を蹴るように足を動かす、その瞬間にイリナの姿は消えていた。一瞬で自分の眼前から消えたイリナにフリードは戸惑うが背後から受けた衝撃によって地面に叩きつけられた。


「速い、天閃の聖剣の動きに負けない位の速さだわ!」
「イリナのイノセンス、『黒い靴』は空気の波動を蹴り高速での移動が可能になる。更にキック力は大幅に上昇されその一撃は岩石すらも砕くほどだ」


 イリナの速さにリアスが驚きゼノヴィアがイリナの持つ『黒い靴』について説明する。


「くそがっ、今度こそ切り刻んでやるよ!!」


 頭から血を流すフリードは擬態の聖剣の力を使い聖剣をいくつもの鋭い槍に変化させてイリナに突き刺そうとした、だがイリナは宙を舞うように動き回り攻撃を回避していく。


「円舞『霧風』!!」
「ぐぎゃぁぁぁ!?」


 イリナが放った蹴りの風圧で発生した竜巻がフリードを切り刻んでいく。


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