第二章
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「だからステッキで何でも解決とかね」
「そういうのはないのね」
「魔女というか怪物になったり殺し合ったり魔法使って寿命が縮まるとかもないから」
そうしたこともというのだ。
「箒でお空は飛べてもね」
「それは魔女の基本よね」
「そうよ、そして白魔術でも悪いことに使っては駄目よ」
祖母は心美にこのことも話した。
「いいわね」
「白魔術はいい魔術っていうけれど」
「使う人の使い方次第よ。黒魔術も使い方がよかったら」
いいことに使えばというのだ。
「いいのよ」
「そうしたものね」
「そう、じゃあいいわね」
「今日もね」
「魔術の勉強よ。今日は催眠薬の作り方を教えるわね」
こう言ってだ、祖母は心美に自分達が囲んでいる魔女が使うに相応しい巨大な窯に色々と入れながら彼女に教えていった、心美も祖母の教えを熱心に聞いた。
祖母の講義が終わると心美は自分の部屋に戻ったが部屋にいた一匹のハムスターがベッドの上から彼女に言ってきた。
「お疲れ様」
「ええ、今日もためになること教えてもらったわ」
心美はそのハムスターに笑顔で応えた。
「催眠薬の調合をね」
「それは何より。何か今日はね」
「あんたもお祖母ちゃんの使い魔もね」
「聞くことはないっていうから休んでいたけれどね」
「実際にそんな話だったわ」
「お薬の調合とかはね」
「ええ、まあとにかく今日も教わったし」
それでとだ、心美は自分の使い魔に笑顔で話した。話しながら魔女の服を脱いで部屋義に着替えていく。
「後は学校の勉強して」
「それでだね」
「お風呂に入ってねるわ」
「そうそう、あとね」
「あと?」
「ご主人最近何か問題ない?」
ハムスターは着替え終わって自分の机に座った主に問うた。
「どうもね」
「悩み?」
「うん、お兄さんと何かあったの?」
「何もないわよ。ただね」
「ただ?」
「最近お兄ちゃん忙しいのよ」
心美は自分の使い魔にこう返した。
「アルバイトでね」
「ああ、スーパーの方が」
「この暑さでしょ、お茶やジュースが飛ぶ様に売れて」
「それを出したりして」
「物凄く忙しいらしいのよ」
それでというのだ。
「夏バテとかしないかなってね」
「心配してるんだね」
「そうなの。大丈夫かしら」
「そんな時こそあれじゃない?」
ハムスターはすぐに言ってきた。
「魔女のお薬の出番だよ」
「ああ、夏バテ解消に」
「護さんに元気が出るお薬をプレゼントしよう」
「そうね。それじゃあね」
「そう、明日にでもお薬を作ってね」
「お兄ちゃんにプレゼントね」
「そうしたらどうかな」
こう主にアドバイスするのだった。
「ここは」
「わかったわ。じゃあお祖母ちゃんに言ってみるわね」
「そうしたらい
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