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魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜 Remember my heart+ 〜
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!」
「はい!ありがとうございます!」
少年局員が犯人を地面の上に叩きつけると同時に、他の局員は地面の上に倒れた犯人を複数で取り押さえた。
ワジャは、犯人を取り押さえた局員達とサガと呼ばれる少年局員の成果を賞賛する。
「は、離してくれぇぇぇ! 俺は、娘を助けたいんだぁぁぁぁぁぁ!!」
「黙れ! 犯罪者!! 貴様の願いなど我々の知ったことではない!! その犯人を護送車へ連れていけ!!」
「「「了解!」」」
「さあ! さっさと歩け!」
「うわぁぁぁぁぁ!!!」
取り押さえられた犯人は必死に自分の思いを叫ぶが、ワジャと局員達は聞いてもくれず、局員達は泣き叫んでいる犯人を、ワジャがすでに手配してあった護送車へ容赦なく連れていく。
「……サガ・ヴェルフ二等陸士。 お前は任務が終わり次第、後で隊長室に来なさい」
「?はい!」
他の局員は皆護送車へと向かい、サガも他の局員の後を追おうとすると……。
ワジャ隊長が、彼に任務が終わり次第隊長室へ来るように指令を出す。
サガはこの指令に一瞬、疑問を感じつつも即座にその指令を承認。
そして任務を再び続行し、仲間が向かっている護送車へと向かうのだった……。
とある空間。
そこは、どこを見渡しても真っ暗で足をつける地面すら無い異様な場所であった。
そんな異様な空間内で、黒髪の少年と金髪の女性が宙に浮いている状態で何か話をしている。
『それでは確認します。行き先は《新暦73年4月、フィルたち三人がBランク昇格試験を受ける2年前》でよろしいのですね?』
「ああ、頼む!」
黒髪の少年の名はフィル・グリード。
彼のいた世界では、彼以外の仲間達は皆、JS事件で戦死してしまった。
フィルの目の前にいる金髪の女性『女神アルテミス』の話によると、本来のJS事件は二年前に解決して、犠牲者も多くはは出なかった。
正しい歴史では、機動六課のメンバーに重傷者はいたが死亡者は出ておらず、何故か歴史が狂ってしまった……。
フィルはその狂った歴史を正しき道に戻すため、女神の力を借りて過去に戻ろうとしているのだ。
『それでは行き先をイメージしてください。イメージがしっかりしていないと貴方が行きたい過去に送ることが出来ません』
フィルはアルテミスに言われた通り、行きたい過去をふり返っていた。
すると、フィルの身体が光に包まれ、徐々にこの場から消えていく。
『……フィル、貴方が未来を変えられるよう、私から力を与えました……。ですが、未来を変えるには一人の力だけでは限界があります。良いですか?過去に行ったら絶対一人でやろうとはしないでください……。貴方は一人じゃないんですよ!!』
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