第3章 リーザス陥落
第110話 魔王の元へ
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……それにしても、アレが伝説の魔剣とはなぁ……。伝説ってのはやっぱり、色々あるもんだ」
「恥ずかしながら、私も同じ様な事を思いました」
「脚色される、若しくは伝説が伝説を呼び、いつしか曲解され伝わり続ける、と言うのもあるだろう。……訊いた話では1000年も前の剣だ。そう考えるのが妥当だろう」
ランスとカオスの、みょうちくりんなコンビを見てため息を吐くのはユーリやリック、そして清十郎と言う特攻組。
勿論、他の面子も似た様な感想だった様だ。
つまり、―――ランスが増えたようなもの。
そう言った感覚で、志津香やかなみは相当げんなりし、ロゼとミリは相変わらず大爆笑。AL教団組の1人、セルは どうにか封印してしまわなければ、しかし 魔王を倒せる唯一の武器、と板挟みになって苦悩。クルックーはバランスブレイカーだから封印をしたいと思ってるのだが、そこはユーリにそれとなく止められたので、保留。
そうこうしている内に、他のメンバー達、分かれて行動していた者達とも合流出来た。
リーザス軍 白黒赤青紫と全軍の将、コロシアムの闘士達。
カスタム解放軍の主力メンバー。
ひょんな事から参戦したアイスのギルド、そして ゼス国からの観光者。
そして、ヘルマンの黒騎士。
壮大なメンバーとなった。
考えうる全兵力がここに集まった。
ここからが総力戦……と言いたい所なのだが。楽観視していられない。敵は途方もなく強大。どれだけの数の差があった所で意味を成さないだろう。寧ろ無駄な犠牲が増えるだ気と言う可能性も捨てきれない。
城内の主だった敵は大体は片付いたが、敵の本山を叩かなければ、なんら意味を成さない。奴らにとって洗脳兵など、元々いないも同然だったのだから。
「……ランス」
「判っとるわ。うっとうしい雑魚どもが消えただけで幾分かマシになったと思ってただけだ」
流石のランスもここにきてふざけたりはしてなかった。
まがりなりにも、あの魔王と密接したのだから 当然だとも言える。
「パットン皇子は見つからない……のは当然かな。ユーリ君が言うには もう逃げちゃったって話だし」
「ああ。すまないな。……あの時はノスの相手をするだけで手いっぱいだった」
「……申し訳ない」
「いやいや、魔人ノスを止めてくれてるだけで十分過ぎるから! いや、異常だからね? ユーリ君。それに今更 トーマさんの事を責める気もサラサラないわ。……ここまで随分助かっちゃってるし。……あの子達から聞いても判るけど、酷い事一切させなかったらしいし、しなかったらしいじゃない。貴方の部隊は」
決して償いにはならないし、リーザスに奇襲と言う形で、魔人を使うと言う卑怯な手で、侵攻した以上は 例え捕虜となった者の扱いが良か
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