第3章 リーザス陥落
第110話 魔王の元へ
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ば解けるものだとは思っていたが、そこが甘かったのだ。
東と西、そして中庭と主だったエリアを制圧したもののリーザス兵士達、ヘルマン兵士達、問わずに襲い掛かってくるから。
「ええい、鬱陶しい! さっさと殉職しろ!!」
そこも容赦なく切り伏せるのはランス。ヘルマンだろうがリーザスだろうがお構いなく、一刀の元に切り捨てた。最小限度の被害で……と他のメンバーは考えていた様だが、ランスにはそんな気様な真似できる筈もなく、そして 勿論それを咎めない理由があった。。
「きゃー! ダーリン素敵ーー!!」
解放されてからと言うものの、ランスLOVEに拍車がかかるリアの存在だ。
「(あぁ、リア様……、洗脳されてるとはいえ、自国民が殺されてるのに……。これ、は 止めるべき……ですよね? ユーリさん……)」
真の忠臣になる為に、ブレーキとなる存在となる、とユーリに誓った。リアにもその旨を伝えた事だってある。快く了承をしてくれたのだが、やはり中々実行に移すのは難しい。あの初めてであったリーザスでの事件でも 同罪だと言えるし、と何処かで迷っていた様だ。
だけど、ここで思ってもいない展開になった。
「でもダーリンっ! 幾ら愛しのリアを助ける為〜 とは言ってもぉー、一応は彼ら私の部下だから、ちょっと手加減してくれたら、リアもーっと嬉しいんだけどぉ」
なんと、リアからランスへと進言したのだ。
言い方は全然違うが、つまり命を奪うまではしないでくれ……と。そんなリアを見て、かなみは 少しだけ驚き……、そして その後に傍にいたユーリの方を見た。ユーリは無言でうなずいてくれた。
『変わってくれているよ。きっと、お前達全員のおかげ、だろうな』
そう言ってくれている様に見えて、かなみは 涙が出そうな想いだった。
「ランス様……。彼らの働きは 今後の益になるかと……。ランス様を襲った件に関しましては、洗脳が解けた暁には、謝罪と賠償を約束します」
マリスもリアに続けてそう言う。リアもマリスもあの頃とは違う。少しだけの変化だとは思うが、ユーリはそう思えていた。
勿論、ランスが素直に聞く訳がないと言うのは仕方ない。
「む? 鬱陶しい敵はちゃっちゃと斬る方が楽だろうが。この最強であるオレ様に挑むヤツらが悪いのだ! がはははは!」
「なーにいっとんじゃ。こいつらアイゼルに洗脳されてる兵士。挑みたくて挑んでる訳じゃないじゃろーに。あーあ、儂人間じゃなくて 魔人斬りたーい、魔王斬りたーい、所有者チェンジ、かもーんっ」
「ぴーちくぱーちく喧しいぞ、駄剣が!」
素直に聞く事はないのだが、手ごろで似たモノ同士な相手が出来たからか、ある程度の発散は出来ている様で それなりに安心はできる。
「
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