第3章 リーザス陥落
第110話 魔王の元へ
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」
ランスがフェリスを呼ぶと渋々ではあるがフェリスがやってきた。
「フェリス、オレ様を担いで向こう側にまで運べ」
「……ええ、良いわよ。それくらい」
「お? 珍しく素直だな。がははは。漸くオレ様の方が良いと言う事に気付いたか? オレ様のハイパー兵器を忘れられなくなったのだろう? 後で存分に可愛がってやるからな!」
「…………」
フェリスは 肯定も否定もする事なく ただただ、邪悪な笑みを浮かべていた。まさに悪魔。
それを見たユーリは、とりあえずフェリスにチョップ。
「いたっ!」
「……気持ちは判るが、戦力を減らす様な事は無しで頼む。フェリス」
「むぅ。仕様がないわね……」
「む? どういう事だ??」
ランスは気付いていない様だから、そこはマリアが説明。
「馬鹿ランス! こんなトコを飛んでいくなんて無茶だよ! ほ、ほら! 火の玉みたいなのが吹き上げてるのに!?」
「む、むむ…… フェリス。あれを全部躱していくと言うのは?」
「やってみても良いけど、当たって堕ちても恨まないでね」
「馬鹿者! 当たって落ちてって、死ぬではないか! くそう、後でリアにはお仕置きだ」
「わーい!」
「喜ぶな!!」
色々と一悶着があったが、ユーリの言う策に決定。
「ちっ、下僕の仕事をこのオレ様が……」
「ん? 別にしなくても良いぞ? 全部オレがやっとくから。それで、ここの女の子達がどー思っても恨むなよ??」
「だぁぁぁ!! 喧しいわ!! 誰が貴様1人に格好付けさせるか!」
「おお、良い具合の殺気だ。それを全部前の溶岩に向けろ。それで終わりだ」
「貴様もサボるなよ! オレ様もやるんだからな! おい、シィル! お前もとっとと凍らせろ!」
「は、はい! ランス様!」
ランスとユーリは、剣を構えた。
そして、その左右にトーマ、清十郎、リックと並ぶ。
「成る程……。こうやってあの小僧の尻を叩き、進撃を続けていた、と言う訳か」
「付き合いの長さではこの面子の中ではシィルの次と聞く。誘導、コントロールが上手いのは違いない」
「……心強いです」
其々が口々に感想を述べた後、ランスの号令で全員が一気に技を放った。
「らぁぁぁんす! あたぁぁぁぁああっく!!」
「煉獄・極光閃!」
「バイ・ラ・ウェイ!」
「犠血・業魔」
「骸斬衝」
5つの光が1つに纏まり、眼前に広がる溶岩の海を吹き飛ばし、1本の道が出来た。
それに唖然――とすることは無い。これくらい日常茶飯事、と言える位何度も見てきた事だから、だからすかさず、志津香を先頭に、氷の魔法を放つ。
「氷柱地獄!」
「スノーレーザー!」
『氷の矢!』
志津香を筆頭に放たれる氷系譜の攻撃魔法。
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