機動戦士ガンダム
2119話
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は間違いなく、最近ではキシリア機関以外の諜報員と思しき者達の姿も何人かいる。
一応キシリア機関ではなく、ジオン軍としての情報部に関してはタチが色々と誤魔化しているという話だったが……それも限界に近づいてきているといったところか。
そうなると、ルナ・ジオンの建国は少し前倒しにした方がいいのかもしれないな。
キシリア機関よりも人混みに紛れるのが下手な諜報員に視線を向けながら、俺はエデンに降りていく。
俺の見掛けが見掛けなので、時々この裏路地に入ろうとした俺を止めようとしてくる大人の姿もあったが……まぁ、それはそれ、これはこれって奴だろう。
エデンではラル隊の人員が見張りをしていたが、俺を見ても特に咎めるような事はないままに、店の中に通す。
これが、もし何も知らない客であれば、その迫力で追い返したりするんだろうけどな。
エデンの中に入れば、そこには珍しくラルとハモンの姿はなく、セイラとルルー、凛の3人と護衛としてかラル隊が何人かだけしかいない。
「どうしたんだ、これ。ラル達は?」
「ダグラス大佐と連絡が取れたとかで、急いで出ていきました」
俺の言葉にルルーがそう答える。
「急用なら、俺に連絡を入れてもよかったんじゃないか? 何かあった時に護衛は必要だろうし」
この場合の連絡というのは、当然ながらジオン軍で使われている無線機とかそういうのではない。
シャドウミラーの技術で作られた、ゲートを使った通信装置の事だ。
ゲートを使った通信装置である関係上、システムXNやフォールド通信の技術を流用しており、盗聴とかをするのはまず不可能だし、それこそ異世界との間でも通信が可能という優れものだ。
ただ、立体映像とかそういうのはUC世界でもあまり発達してないので、普通の通信機の振りをする必要はあるが。
ともあれ、そんな通信機を持っているのだから、ラルが俺に連絡を出来ないという事はなかった筈なんだが……
「相手の顔は知ってるから、特に護衛は問題ないって事らしいわよ? まぁ、それでもラル隊の人達は何人か連れていったみたいだけど」
紅茶の味が不満なのか、少しだけ面白くなさそうに凛が呟く。
サイド3で入手出来る茶葉なんて……というか、茶葉を入手出来ただけでも儲けものって感じだろうに。
それこそザビ家辺りであれば、高級な茶葉をどこからともなく入手出来たりもするんだろうが。
「ラルはセイラを重要な人物と見ているのはいいけど、ラル自身も重要な人物だという認識が足りないんだよな」
現在明確にセイラの味方と言ってもいいのは、ラル隊とシーマ艦隊だけだ。
このうち、純粋な戦力という意味ではシーマの海兵隊の方が上だが、青い巨星という異名を持つという事を考えると、どうしてもラル隊が主力という扱い
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