【寄る辺ない気持ち】
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はどこか悟ったような、それでいて諦めたように話した後、それ以上何も言わずに黙ってしまった為ハナビはいたたまれなくなってヒマワリをぎゅっと抱きしめる。
「怖かったわね……寂しかったわねヒマワリ、ごめんね……」
「ううん、いいの。もう大丈夫だから……。ネジおじさんとハナビお姉ちゃんに話したら、ちょっとすっきりしたから」
ヒマワリはその後、ネジとハナビの提案で一緒に美味しいクッキーを作る事にし、ネジの家で食べる分と自分の家に持って帰る分とを作り、焼いて冷まし出来たてのを三人で一緒に頬張っていると自然と笑顔がこぼれた。
……帰りはネジがヒマワリを自宅に送って行った。
出迎えたのはヒナタと、下忍の任務から帰っていたボルトだった。
ネジはヒナタにヒマワリの事で話したい事があったとはいえ、これからうずまき家は夕食時なのでまたの機会にしておく事にした。
夕食を共にする誘いを受けたが、今回は断っておいた。ヒマワリのあの話を聴いたばかりでは、どうにも落ち着いて話が出来そうにはなく、ネジは小さく溜め息をつき自宅へと戻った。
「──?よう、ネジ。今ちょっといいか?」
夜も更けてきた頃、ナルトがネジの家にひょっこり顔を出した。
「どうしたナルト。影分身…の方なんだろう?」
均等なチャクラの流れで形成された影分身を白眼では本体を見分ける事は出来ないが大体、本体は火影室に缶詰め状態なので影分身なのだろうと察する。
「あぁ、そうなんだけどよ……少し話してぇ事があってな。そういや色々あり過ぎて言いそびれちまってたけど、大筒木の奴らが襲撃して来た時にヒマワリの事、ヒナタの代わりに守ってくれてありがとうな、ネジ。途中までは、ヒナタの事も守ってくれてたんだろ?」
「まぁ、そうなんだが……ナルトの元へ駆け戻って行くヒナタを制止出来なかった俺にも非はある」
「んな事ねぇって。……あの場は敢えて連れて行かれる事にしたから意識はあったんだけどよ、ヒナタが単身戻って来た時は流石に驚いたっつってもヒマワリの事はどうしたんだって思ってる内に、一撃で敵に吹っ飛ばされちまって……。サスケはサラダとボルトを守ってくれてたし、その場にいきなり来たヒナタまで守る余裕なんてねぇからな。──ペイン戦の事一瞬思い出しちまったが、あの時とは違って俺はもう火影だ。感情に流されて暴走するなんて事はしねぇし、ヒナタも火影の妻としての自覚くらい持っててほしかったんだけどな……それに優先して守るべきなのは俺じゃなくて子供だろ。ヒナタのああいう所は昔っから変わってねぇのには正直呆れちまった」
「そう…だろうな。……ナルト、ヒマワリの事なんだが──」
ネジは、ヒマワリがちょうど今日家に来て話していった事をナルトに聴かせた
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