第57話
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セリーヌの言葉に続くようにセシリアは苦笑しながら答えた。
「ふふ、いい着眼点かと。―――詳細は省きますが、ジオフロントはクロスベル全土の霊脈と接続する形で構成されています。そちらのエマさんの霊視能力と、わたしのエイオンシステムを連動させれば広域の探知も可能でしょう。以前、行方不明になった遊撃士を捜索した時のノウハウも活かせそうですし。」
「よ、よくわからないが……」
「でも、伺っているかぎり、何とか光は見えてきましたね。」
「ええ……できればティオ主任もこちらに合流してもらえませんか?」
「ええ、勿論です―――といいたい所ですが。実はこの後、ヴァイスさん―――ヴァイスハイト皇帝陛下の要請によってエリィさん達と協力する”仕事”がありまして。リィンさん達に合流して探知を手伝う余裕はないんです。」
アリサの頼みに対して意外な答えを口にしたティオの答えを聞いたリィン達は驚いた。
「そ、そうなんですか!?」
「ヴァイスハイト皇帝陛下が関係しているという話も気になりますね………」
「ああ、ひょっとしたら昨夜道化師達が口にした件―――――クロスベルの領土に潜伏している”情報局”や”鉄道憲兵隊”の捜査や摘発に関係しているかもしれないな………」
「うふふ、状況からしてどう考えてもその件が関係している可能性が高いでしょうね。」
「あ……………」
(今朝、クロスベル帝国政府から連絡があった”例の件”の事でしょうね……)
マキアスの推測を聞いたレンは意味ありげな笑みを浮かべ、アルフィンは呆けた声を出した後辛そうな表情で黙り込み、事情を知っているサフィナは目を伏せて黙り込み
「も、もしかしてセティさん達が留守にしているのもティオさんと同じ”仕事”なのでは……?」
「―――はい。しかも現在、テロ対策のためか多くの区画が封鎖されています。広域探知に向く場所は一つありますが、皆さんだけで向かう必要がありますね。」
「案内ナシか……ま、仕方ないでしょ。」
「ああ、何も問題はない。―――それで、俺達はどこに向かえばいいんだ?」
セレーネの推測に頷いたティオは説明を続け、ティオの説明を聞いたセリーヌは溜息を吐き、リィンは静かな表情で頷いてティオに続きを促した。
「……そちらにアリオスさんがいるのですから、ひょっとしたらアリオスさんに先導してもらえるかもしれない場所です。」
「”アリオスさんに先導してもらえるかもしれない場所”という事はまさか………」
「――――イアン先生の事務所の地下にある区画か?」
「はい。やはりアリオスさんもご存知でしたか………ジオフロントB区画・”SU”エリア―――――”旧グリムウッド法律事務所”の地下か
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