第57話
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機”に”七の至宝(セプト=テリオン)”が関わっているからってツァイトが介入できないんだ……?」
「――――それはツァイトが”空の女神の眷属”だからよ。”空の女神エイドス”は”眷属”達に”至宝”の行方を見守ると共に”至宝”に関する介入は禁じているのよ。」
「……そう言えば”リベールの異変”で姿を現した”空の至宝”についてもアンタの同胞――――”古竜レグナート”は介入しなかったわね。という事は今回の神機の件……まさかとは思うけど、他の”至宝”が関わっているのかしら?」
「……………………」
「あの様子からすると、直接的にせよ、間接的にせよ”当たり”なのは間違いないでしょうね。」
「女神様は一体何故レグナート様やツァイト様にそのような命令をしたのでしょう……?」
「さあね。元々神が考えている事なんて”人”の身では決してわからないんだから、それこそ言葉通り”神のみぞ知る”、よ。」
マキアスの疑問に対して答えたレンの説明を聞いたセリーヌはある事を思い出してツァイトに問いかけたがツァイトは何も答えず黙り込み、ツァイトの様子から判断したシャロンは静かな表情で呟き、不安そうな表情で呟いたアルフィンの疑問にエルファティシアは疲れた表情で答えた。
「……何か方法は無いのかしら。たとえば何らかの探知機構………レーダーみたいな仕組みを使うとか。」
「その意味では、エマが霊脈を霊視するのが一番近道っぽいけど……さすがにクロスベル全体は無理よね?」
「ええ……姉さんやお祖母ちゃんもそこまでは無理だと思う。霊視能力を増幅できるようないい方法があればいいんですが………」
「霊視能力の増幅、か。」
「霊視能力の増幅………もしかしたら、ティオさんだったら何か力になるのでは?確かティオさん、ご自分が扱える魔術を”エイオンシステム”を利用して威力を増強したり、大魔術を制御したりしていましたし……!」
「そうね。幾らあの娘が特異な能力の持ち主でも、あの若さで大魔術の制御を何の補助もなしにするなんて、普通に考えて無理だもの。」
「うふふ、早速ティオの力を借りる時が来たようね♪」
「でしたら、まずそちらの端末を使ってティオさんに連絡を取りましょう。」
その後リィン達はティオに連絡して事情を説明した。
「――――なるほど、そういう事ですか。それならば確かにジオフロントが探知に利用できるかもしれません。」
「本当ですか……!?」
「かつて錬金術を発展させた魔導科学に利用された地下区画……」
「やれやれ、こんな都市の下にそんな場所があったなんてね。」
「正に”灯台下暗し”、ですね。」
ティオの答えを聞いたアリサは明るい表情をし、エマが考えている中呆れた表情で溜息を吐いた
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