第57話
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、そもそもみんなの前でそんなとんでもない事を聞かないでよ、シャロンッ!!」
「だから、ハメを外さないって言っているじゃありませんか!?」
からかいの表情を浮かべたシャロンの問いかけに対して顔を真っ赤にしたアリサと共に反論し、その様子を見守っていたセレーネ達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「ハア………しかし、そうなると今ビルの中には誰もおらず、鍵がかかっていて入れないのでは?」
「いや、セティ達の話ですとセシル様達とは別の人物に留守を頼んだと言っていましたから、開いているはずです。」
我に返って呆れた表情で溜息を吐いたサフィナの疑問に答えたリィンは仲間達と共にビルの中へと入って行くと、白い狼が玄関付近にあるソファーの傍で寝そべって寛いでいた。
〜総合工匠会社”インフィニティ”〜
「へ……っ!?」
「お、狼……!?」
「えっと……もしかしてセティさん達が言っていた留守を頼んだ人物って………この狼の事なのかしら……?」
「どこが”人物”よ……”人”ですらないじゃない……」
白い狼を見たマキアスとエマは驚き、アリサは表情を引き攣らせ、セリーヌは呆れた表情で溜息を吐いた。
「ハハ……確かに”彼”も留守役としてピッタリだな。」
「そ、そうですわね。でもどうしてセティさん達は留守を預かるのが”彼”である事をお兄様に教えなかったのでしょう?」
「うふふ、わざと黙っていて貴女達を驚かせようとしたのじゃないかしら♪もしくは貴方の指示かしら?」
一方リィンとセレーネは苦笑し、エルファティシアがからかいの表情で狼に問いかけると
「フッ、別に我はセティ達に口止めもしていないのだから、恐らくセティ達の仕業だろう。」
「へ………お、狼がしゃべった!?」
「ま、まさかとは思うがあの狼も君達の関係者か……?」
「アンタ達ねぇ……人の言葉を解する動物は、みんな魔女の眷属(アタシ達)だと思っているんじゃないでしょうね?」
「ア、アハハ……少なくても魔女の眷属(私達)の中に狼を使い魔にした人達はいませんよ。」
何と狼はセリーヌのように人の言葉を口にし、狼がしゃべった事にアリサが驚いている中疲れた表情をしたマキアスに視線を向けられて呆れた表情で答えたセリーヌの話を聞いたエマは苦笑しながら答え
「白い狼で、リィン様達が全く驚いていない様子から推測すると………貴方が”幻の至宝”を見守っていた”空の女神”の”眷属”の一柱であられる”神狼”様なのでしょうか?」
「!!」
「”神狼”ですって!?」
狼を見つめて狼に問いかけたシャロンの推測を聞いてエマと共に血相を変えたセリーヌは声を上げて狼を見つめ
「左様。私の名はツァイト。かつて
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