第57話
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クロスベルに到着したリィン達は過去に起こったクロスベルでの結社が関わっている事件――――”クロスベル動乱”についての資料が保管され続けている元”特務支援課”の拠点にして、今は”インフィニティ”の本社でもあるビルの前に来た。
〜中央広場〜
「……ここは……」
「セティさん達――――”インフィニティ”の本社だけど、元はセティさん達やティオ主任が所属していた”特務支援課”の分室ビルだったそうよ。」
「と言う事は、もしかしてここでリィンさん達が………」
ビルの前に到着したマキアスはビルを見上げ、アリサの説明を聞いたエマは驚きの表情でリィン達に視線を向け
「ああ、数ヵ月程度だったがエマ達が第三学生寮で過ごしていたようにここでロイド達と共に寝食を過ごしていたんだ。」
「フフ、あれからもう2年近く経っているのに、ついこの間のように感じるわね。」
「はい………」
視線を向けられたリィンとエルファティシア、セレーネはそれぞれ懐かしそうな表情をしていた。
「確かこちらのビルの今のオーナーの方々はリィンさん達の元同僚で、オリヴァルトお兄様もお世話になった”匠王”ウィルフレド卿のご息女である方々でしたわよね?ふふっ、機会があればご挨拶をしたいと思っておりましたから、今からお会いするのが楽しみですわ。」
「その事なんだが……残念ながら、今朝セティ達に連絡した時に、朝から外回りの仕事があるって言っていたから、今はビルの中にはいないと思う。」
「そうだったのですか……ちょっと残念ですわ。」
期待している様子でビルを見つめて呟いたアルフィンだったが、困った表情を浮かべたリィンの話を聞くと残念そうな表情をした。
「そう言えば兄様達の話ですと、セシル様達が偶に多忙なセティ様達に代わって本社ビルで留守を預かっていたとの事ですから、ひょっとすればシズクさんともお会いできるかもしれませんね。」
「いや、それなんだが……セティ達の話だとセシル様達は今日は朝から病院で検診に行っているって言っていたから、セシル様もそうだけど、セシル様に付き添っているシズクちゃんやキーアはビルにはいないと思う。」
「そうだったのですか………アリオスさんにとっては、残念な偶然でしたわね……」
「――――俺への気遣いは無用だ。それに俺は少なくても俺の罪を償いきれるまでは、俺自身からシズクに会いに行く資格はないと思っている。」
「アリオスさん………」
「……………」
ある事を思い出したエリゼはアリオスに視線を向け、リィンの話を聞いたセレーネは残念そうな表情で視線を向けられたアリオスは静かな表情で答え、アリオスの答えを聞いたリィンは複雑そうな表情をし、シャロンは目を伏せて黙り込んでいた。
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