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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
魔竜の強襲
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「♪♪♪♪♪」

ここはシリルたちが戦い地上とは別の場所。全てを真っ白な空間で覆われたその場所にいるお団子ヘアの少女は、鼻歌交じりに地上を見下ろしていた。

「ずいぶんとご機嫌だな、ヨザイネ」

そこに大きな足音を立てて現れたのは水色のドラゴン。それを見たヨザイネは鋭い目付きをした後、ニッコリと微笑んだ。

「なんだ、ヴァッサボーネか」

ドラゴンのことが大嫌いだったヨザイネ。しかし、目の前にいるのは姿こそ違えど間違いなく自分が愛した人物。それを感じ取れたからか、彼女は彼に近づくように手招きし、地上を見下ろした。

「大きくなったろ、俺たちの子供は」
「えぇ。そうね」

頼もしく育ってくれた息子をようやく二人揃って見ることができて、彼女たちは幸せそうだった。

「天使の力というのはすごいのね」

そこにやって来る七頭のドラゴン。彼らはシリルの仲間である滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)たちを育てたドラゴンたちだった。

「全員を生き返らせたのか?」
「一人残らず」

ヨザイネの生命エネルギー全てを駆使してこの戦争で命を落としたものを蘇らせた。だが、彼女はイグニールとメタリカーナの問いに首を振った。

「どうやら、全員ではなかったみたい」

彼女は天使だった頃の魔法を使い、湖の映像を切り替える。そこに映されたのは、赤紫色の髪をしたビッグテールの少女と、彼女に見守られたまま微動だにしない金髪の少年。

「時の歪みには、さすがの私も勝てなかったようね」



















「じゃあナツたちは、そのヨザイネって人に助けられたってことなのね?」
「おぉ!!そうみたいだな!!」

その頃ナツたちは和気藹々とした雰囲気で会話をしていた。この戦争で命を落とした彼らは魂がこの世から完全に離れる前にヨザイネと入れ替わる形で地上へと戻された。その際彼女から謝罪を受けたものの、彼らは最大限の感謝を述べて地上へと舞い戻った。

「助けてくれたんだから謝ることないのにな」
「まぁ、あいつのせいで死んだやつもいたからだろうな」

ヨザイネに心の隙を突かれたグレイに殺されたリオンやジュビア、彼らに対しての謝罪だったのだろうが、彼らはこうやって戻らせてくれたことに感謝をしているため、絶対に恨むことはない。

「グレイ様、おケガは大丈夫ですか?」
「・・・」

手を差し出すジュビア。グレイはそれを無言で握り、立ち上がる。

「恐らく他にもたくさんの魔導士が生き返ってるはずよ」
「その全員のターゲットが・・・」

脳裏に現れる絶対的な悪。彼を倒さなければ、この先の未来はない。

「やってやるぜ!!んで!!その後はゼレフだ!!」

気合い
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