04.猫達DEデスゲーム。
第5回 涙、誰か助けろよ!!
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急に琴葉とレンが走って来たので、重力操作で地面と仲良くして貰おうと思ったら避けられて、それが偶然此方に来た折笠頭領に掛かり、そのまま宙が、手に入れた短剣で心臓を貫く。
こうして折笠頭領はゲームオーバー、つまり死んだ。
「やっばっ! ぷふふふっ、こ、後輩にころっ、殺される上司!! アハハハハちょーウケるんですけどぉぉ!! 矢っ張り御前は地面と仲良くしてんのが似合うんだなあ!! うははははは」
笑いすぎだよオイ。一度収まったと思ったら、4枚の封筒が落ちてきて中身を見た瞬間に笑いがぶり返していた。
でそう言えば、此奴もレンも殺さないとだったな。
「あー手紙が降ってきたー!!」
雰囲気を打ち壊すのが好きな俺の上司をどうにかして下さい。
封筒を開けると、またいつも通り1枚の手紙が入っていた。
"屋敷の庭に10人の殺し屋を配置しました。殺し屋達はプレイヤーを見付けた瞬間に、プレイヤーを殺しに掛かってきます。殺し屋を殺すことは出来ません。消すには、2人のプレイヤーが持っているカードを、制御端末を見付けてそれに使って下さい。殺し屋は鍵の掛かった部屋には入れません。それでは、引き続きゲームをお楽しみ下さい。"
「これって………」
琴葉が呟く。
10メートルくらい先に、空から黒服が落ちてくる。
「僕達………」
レンが呟く。
10人の黒服が地面に着地する。
「ちょっと………」
宙が呟く。
10人の黒服が、揃って此方に銃を構える。
「ヤバいじゃねぇかぁああああ!!!」
俺が叫ぶ。
10人の黒服と、俺達4人のプレイヤーの鬼ごっこが開始された。
――――――――――――――――
――――――――――
鬼ごっこ開始から既に10分。
「「「「ギャアァァァアアアアアアアアアアア!!!!」」」」
4人揃って仲良く逃げている。
琴葉によって人間離れした体力が付いている俺達。絶叫しながら走っていても、まだ息は切れていない。だが、それは殺し屋達も同じ。殺し屋達は、どうやら人間では無さそうだ。
そろそろ鍵の掛けられる部屋に入らないと拙いな、と考えていると、また空から封筒が落ちてくる。それは全て琴葉が受け取り、その内1つを開ける。
「"殺し屋を20人増やしたよ。屋敷の玄関に居るから〜。頑張ってねー"ってオイ、馬鹿ゲームマスター!!」
現在、屋敷の入り口付近にいます。
入り口へは1本の道のようになっていて、隣は花畑の様です。
後方には10人の殺し屋。
前方には20人の殺し屋。
「「「「詰んだぁああああ!!!」」」」
嗚呼、終わった。
俺達はこのゲームで敗北して、死ぬのだ。
そう思った瞬間
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