猿飛
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「(風遁・真空玉!)」
王虎の口から複数の風の玉がハルマに放たれていく。四方を囲むように絶え間なく放たれているそれはハルマに迫っていった
「神獣の力を使っているとはいえ、もう動けまい」
煙が辺りに舞い、視界が遮られる。王虎はハルマの姿を確認出来ないが、もう戦えないと認識しているようだった
「だが、念には念を。殺すつもりくらいが、貴様らは丁度いいからな・・・・」
王虎が起爆札を取り出し、それをクナイに付けて投擲しようとする。しかし、煙の中から放たれた一筋の閃光が彼の右腕を貫いた。その拍子にクナイは煙の中へと消えていく
「ガァアァアッ??」
雄叫びと共に煙が吹き飛ばされ、ハルマの姿が確認できた。無傷のまま現れた彼に王虎の目が大きくなる
「あれ程の攻撃を受けて無傷とはな。化け物だな」
翼を広げ、飛翔したハルマは王虎に迫り、チャクラを纏った右腕を振り下ろす。それは容易く王虎に受け止められたが、彼の左腕は凍結していく
「ぐっ・・・・!」
すかさず王虎はハルマを蹴り飛ばし、距離を取る
「(嘗めていた。これが神獣の力か!俺としては楽しみたいところだが、こいつは必ず黄泉の脅威となる??今のうちに、捕らえるか?いや、そう簡単にいくまい。となれば、立ち直れないようにするか)」
王虎は左腕を削ぎ落とすと、刀を取り出して宣言する
「貴様は今のうちに叩き潰す。我々の邪魔する事のないようにな!」
いくつも投擲されたクナイを弾いている中、ハルマにハクアが呼び掛ける
『(ハルマ!私のチャクラを少し与えます。後は自分で何とかしなさい!)』
「はぁ・・・はぁ・・・・はぁ」
これ以上接触を続ければハルマの身体が持たないという判断からか。ハクアは自身のチャクラをハルマに少し与えて、リンクを絶った。竜人のような状態から元に戻ったハルマは、夜桜を手に取り、王虎の刀を受け止める
「このチャクラは??ヒカルめ。厄介なものを残していたようだな」
夜桜にハルマがチャクラを流す。荒々しく、しかし自然と一体化したかのようなその雷遁は、漆黒の雷となり、夜桜に纏う
全身全霊
今集められるチャクラを集中させたその一撃が王虎に振り下ろされようとしていた
「面白い??」
しかし、王虎もまた刀にチャクラを集中させる
「はぁあぁあぁああっ??」
そして二つの刀がぶつかり合い、ハルマの背後から爆発が起きた
「この刀をへし折るとはな。流石は人柱力というべきか」
刀身から折れた刀を見て、王虎が呟いた
「流石にチャクラが切れた状態で受けた起爆札は効いたようだな」
周囲は焼け焦げ、その中にハルマがうつ伏せで倒れていた。息はしているが、そのダメー
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ