04.猫達DEデスゲーム。
第4回 響也、返り討ちにされてたまるかよ!!
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俺は能力を通常に戻すと言う手紙を貰った。実際遣ってみると、確かにいつも通りの力が発揮できる。
「能力を通常に戻す」と言うことは、きっと他のヤツらの能力は抑えられている。これだったら、いつも俺を馬鹿にしてくる、あの万能変人社会不適合者(琴葉)にも勝てる。
今回はぜってぇ負けねぇ。
そして、俺はアイツを探していた。
その途中に届いた2通の手紙。"プレイヤー2により、プレイヤー6が殺害されました。"、"プレイヤー2により、プレイヤー7が殺害されました。"と言う内容だ。
プレイヤー2はきっとアイツ。6と7のヤツは分からない。
くっそ腹立つ、等と考えていると、ふと声が聞こえた。
――――どうするも何も、ここで返り討ちにするだけだよ。
見つけた。
「『返り討ちにする』だって?」
すぐさま能力を遣って身体を強化し、鍵の掛かった扉を蹴破る。そこには苦虫を噛み潰したような表情を浮かべる琴葉と、真っ青な顔をする作戦立案担当のヤツ(レン)がいた。
「うわっ、最悪。最悪だぁ……」
「さっさとぶっ殺してやるよ。二人ともなあ!!」
アイツは何も武器を所持していない。勝てる、と確信する。
が―――――
「あ、ちょ!? 琴葉さん!!」
「バイバーイ!!」
アイツは作戦立案の手を引っ張って、窓から飛び降りた。
「なっ!」
急いで窓に駆け寄り下を見ると、そこには地面に着地し、にんまりと笑う琴葉と、驚いた表情を隠せない作戦立案の姿が。すると、すぐに屋敷から離れるために庭を走り出した。
「『身体強化』!!」
能力を遣って、再度身体を強化する。窓の枠に脚を掛け、それが変形してしまうほどの体重を掛ける。そして、勢いよくその枠を蹴り、宙へ飛び出す。後ろでバキッと音がしたのは、きっと窓枠とともにその周辺の壁も破壊されたからだろう。
強化した身体を十分に使って、まずはアイツを探す。が、あまり遠くまでは行けなかったようで、すぐに見つけることが出来た。そして、その距離を詰めたその時だった。
「『重力操作』」
体が一気に重くなり、体が地面に叩きつけられる。それとともに、煉瓦の並べられた地面に放射線状にヒビが入る。体を起こそうとしても、上から大型トラックにでも潰されているような重みが邪魔し、体を起こすことが出来ない。
噴水から出た水の音が、静かに聞こえていた。
「………って、何で避けられるんだよオイ!! 100パーセント引っ掛かる位置に居ただろボケェ!!」
「はっはっはー、君じゃ私には適わなーい!!」
「くっそ腹立つ!!」
顔が上げられないため、確かでは無いが、この声は猫の幹部のヤツだな。
「って、アンタが避けた所為で関係無い人が掛かった
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