彼と彼女の出会い 前編
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知っての通り……」
今度こそ、少年──奏輝は踵を返す。幸奈も顔を赤くしながらも満足そうな表情で待機場所へ向かう。
その日、桐凪幸奈は百発百中の的中率を誇り見事一位に輝いた。
────────────────
現在、幸奈は奏輝の左肩に身を預けて微笑んでいた。
「上機嫌ですね。幸奈さん」
奏輝が幸奈の頭を撫でながら愛しい人を見る目でそう言う。
「奏輝君と出会った時の事を思い出してね……あの時の私に拍手を送りたいわ。名前聞いて本当によかった」
それを聞いた奏輝はその時の状況を思い出して恥ずかしそうにする。
「あのくっさい台詞は忘れてください……地味に黒歴史……」
「忘れないわ。だって私と奏輝君の初めての邂逅だもの」
幸奈が満面の笑みでそう返すと、奏輝は少し考えてから笑顔で────
「幸奈さん、俺達が初めて出会ったのは弓道の選手と観客としての時ではありませんよ?」
彼と彼女、その初邂逅はもっと幼い頃に────
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