暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2118話
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っちだろうな。もっとも、素の実力でもトップ近くにいてもおかしくはないだろうけど」

 何だかんだと、ザビ家というのは優秀な人材が多い。
 ギレン、キシリア、ドズル。
 本来ならサスロとかいう男がもう1人いたらしいが、こちらはもう死んでいる。
 死んでいるが……実力はあったらしい。

「セイラは……いや、小さい頃だし、会っても覚えている事はないか」

 ジオン・ズム・ダイクンの娘であるセイラと、デギン・ソド・ザビの息子であるガルマ。
 恐らく……いや、間違いなくこの2人は小さい頃に会っていると思うのだが、その頃のセイラの年齢を考えれば、それを覚えていろという方が無理だろう。
 実際、セイラは俺の言葉に首を横に振ってそれを否定したのだから。

「会った事はあると思うけど、残念ながらしっかりとは覚えていないわ」
「だろうな。俺も無理にとは言わないよ。ニュータイプに覚醒したんだから、もしかしてとは思ったけど」
「あのね、ニュータイプは超能力者じゃないのよ? いえ、超能力者という意味だと、それこそアクセルの方がそれに相応しいじゃない」

 そう言われれば、念動力という能力を持っている俺としては何とも言えない。
 エデンのカウンターに置いてあったコップを念動力で持ち上げて、そのままセイラの前に移動させる。
 ……何人かは、俺が念動力を持つというのを知ってはいたが、話を聞いていただけで、実際にそれを見るのが初めてだったらしい。
 キャメロン姉妹も、大きく目を見開いて俺に視線を向けていた。
 セイラと接した事により、俺のニュータイプ能力は限界を超えて上がった。
 このまま行けば……

「あ」

 ふと、アムロの事を思い出して、俺は自分でも分かるくらい間の抜けた声を上げるのだった。
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