第二章
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ソーセージ、つまりフランクフルトとたい焼きだった。ひかりは最初にその二つを買って食べて満面の笑顔で言った。
「やっぱりお祭りの時はね」
「それだっていうのね」
「ソーセージとたい焼き」
「その二つがないとなのね」
「ええ、出店のを食べないと」
それこそとだ、ひかりはフランクフルトを満面の笑顔で食べながら友人達に話した。
「お祭りに来た気がしないわ」
「本当に好きね、ソーセージ」
「それにたい焼き」
「ひかりちゃんお祭りに出たら絶対に食べてるけれど」
「本当に好きなのね」
「そうなの、じゃあこの二つを食べたし」
最も食べたいこの二つをというのだ。
「それじゃあね」
「お祭り回っていきましょう」
「皆でね」
「そうしていきましょう」
「ええ、皆でね」
こうしてだった。ソーセージとたい焼きを食べ終えたひかりは友人達と共に祭りの中を巡って楽しみはじめた。その中で。
ひかりは色々なものを食べた、焼きそばにたこ焼きにお好み焼きにクレープにかき氷にとだ。色々食べてだった。
祭りを巡って行った、だが二時間程度回ってだ。食べているうちに。
ひかりは不意に蹲ってこんなことを言いはじめた。
「ちょっとね」
「まさかと思うけれど」
「食べ過ぎ?」
「それでお腹痛くなったの?」
「そうなったの?」
「ええ、かき氷食べて」
そうしてというのだ。
「またソーセージとたい焼き食べたじゃない」
「今ね」
「そうしたわね」
「それとは別にいか焼きといかの姿焼きも食べたから」
大阪ではいか焼きは二つある、いかを切ったものを小麦粉と卵の生地に入れて焼いたものと他の地域で言う普通のいか焼きだ。ひかりは両方食べたのだ。
「ちょっとね」
「かき氷でお腹冷えて」
「しかもソーセージとかいかとか消化悪いのばかり食べて」
「お腹壊したの」
「そうなったの」
「しかも今浴衣じゃない」
ひかりは今着ている服のことも話した。
「だから実はね」
「あっ、下着ね」
「下着着けてないの」
「浴衣だから」
「多分そのせいで余計にね」
下着を着けていないせいでというのだ。
「身体余計に冷えて」
「それでなのね」
「今やばいの」
「そうした状況なの」
「そうなの、ちょっとおトイレ行って来るわ」
幸いトイレは近くにあった、実はなければ茂みの中に入ってと考えていた。それですぐにだった。
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