暁 〜小説投稿サイト〜
繰リ返ス世界デ最高ノ結末ヲ
04.猫達DEデスゲーム。
第2回 琴葉、推測
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「あのさ、猫多くない?」

 レンの部屋から出て廊下を歩いているのだけど………既に30匹くらいの猫とすれ違っている気がする。………あ。もしかして。

 レンは私と行動しているでしょう? どうせ涙と宙が一緒に行動しているでしょう? リサとユリもでしょう? となると、残るのは馬鹿(葉月)と阿呆(響也)、千尋にフランさんか。残った4人は絶対単独行動。
 恐らく手紙は5種類で、それが2セットあるのだろう。1つがプレイヤーの名前で、もう1つが屋敷の地図。あと、あるとしたら武器の場所とか、部屋の鍵とか、能力の出力調整をしないという通知かな。

 武器の場所は絶対あるな。能力が駄目なら武器に頼るしか無いからね。これは宙と双子のどちらかに渡されたな。恐らくリサ。馬鹿とか阿呆とかフランさんに渡すとロクでもないことになるし、涙や千尋に渡してもあまり意味が無い。宙は能力も無いし、武器が渡されることはほぼ確定。となると、双子のどちらかに渡す事になる。

 部屋の鍵も絶対ある。各部屋は鍵が掛けられるため、鍵の掛かった部屋を開けるには鍵が必要。まぁ武器で打っ壊せるかも知れないが。そう考えると鍵が無いのはおかしい。で、これは馬鹿とフランさんあたりかな。どちらも頭が切れるから、地図があればすぐに各プレイヤーのスタート地点とか割り出しそうだし、プレイヤーの名前が分かれば行動とか読んでしまいそうだからな。

 能力の出力調整についての通知も絶対ある。能力を抑えてしまったら楽しさが軽減してしまう。こんな大掛かりな屋敷に、フランさんまでもを呼んでゲームをしようなんて、楽しむことが目当てとしか考えられない。これは、涙と阿呆あたりかな。千尋の能力が遣えるようになったら、バランス崩壊では終わらない。一瞬にしてこのゲームは終わる。リサとユリは絶対無い。楽しみにならない。

 屋敷の地図は双子のどちらか―――――恐らくユリで、プレイヤーの名前が千尋だな。
 で、ゲームマスターは彼奴。

 もうほぼ分かってきたよ。

 恐らく、リサとユリは武器を取り、スタート地点に戻った。鍵は掛けていないだろう。ドアを開けたヤツを殺すという感じ。
 涙と宙はまだ武器を探している感じだね。涙が重力を遣えるから、大胆に行動も出来るだろう。
 単独行動の人達はひたすら探索って感じだな。きっと単独行動同士で出会ったら手を組むだろう。それだけは避けたい。

「レン。最初はリサとユリから行こう」
「わ、分かりました。………けど、部屋の場所って」

 私のスタート地点は、2階の東階段横の部屋。レンのスタート地点は、2階の西階段横の部屋。
 地図によると、屋敷は地下2階、地上3階建て。地上1階がスタート地点の者はいない。地下1階と地上2階に2人ずつ、地下2階と地上3階に3人ずつ、スタート地
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