328部分:第二十四話 過ちその十二
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イト」
まさにそれだというのである。
「斉宮の面があってこそだった」
「いや、止めをさしたのは御前じゃないか」
「あの面がなかったら私は何もできなかった」
「だからなのかよ」
「そういうこと。勲功第一位は斉宮」
椎名はまた言った。
「おめでとう」
「そうなのかよ」
「それでなのですが」
月美はもう陽太郎のすぐ傍まで来ていた。そして彼に言うのだった。
「あの」
「あの?」
「よかったらですね」
「よかったら?」
「今度私の家に」
こう彼に言うのである。
「来て下さい」
「えっ、それって」
「ナイトは姫の申し出を受けるもの」
また言う椎名だった。
「とりあえずは」
「とりあえずは?」
「赤瀬が来てこいつを放り出して」
また堀内を見ての言葉だった。
「そうしてからここを整理して」
「俺達の本来の仕事だよな」
「それからフォークダンスだから」
そこまで話をしたのだった。
「それじゃあ頑張ろう」
「ああ、それじゃあな」
「わかったわ、愛ちゃん」
こうしてだった。三人はまずは赤瀬が堀内を放り出してから倉庫整理にあたった。そうしてからだった。文化祭の最後の時間に向かうのだった。
第二十四話 完
2010・10・6
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