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ドリトル先生と奇麗な薔薇園
第六幕その三
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「理解するのが大変だよ」
「先生でもそうなら」
「歴史学者でもある先生が」
「理解出来る人は少ないでしょうね」
「イギリス人でも」
「うん、これはじっくり腰を据えて勉強しないとね」
 それこそというのです。
「わからないよ」
「もうごちゃごちゃし過ぎていて」
「血縁関係や行いが」
「しかも薔薇戦争って長かったしね」
「三十年位やってなかったかしら」
「そう、もうイングランドが真っ二つになったし」
 文字通りにです。
「赤薔薇と白薔薇に分かれてね」
「それでその結果ね」
「デューダー朝が立ったんだよね」
「あのエリザベス一世も出た」
「そうなんだよね」
「この複雑な戦争をどう理解していくか」
 そのことがというのです。
「そこからだからね」
「この複雑さがね」
「もうややこしくて」
「血縁関係滅茶苦茶過ぎるよ」
「何でここまでなったのかしらって思うわ」
「うん、政略結婚とか色々あってね」
 そうしてというのです。
「その結果ね」
「あんな風になったのね」
「もう無茶苦茶わかりにくく」
「ハプスブルグ家みたいな」
「あんな風に」
「ハプスブルグ家はね」
 このお家のお話もする先生でした。
「あそこはまさに政略結婚の家だからね」
「それで大きくなったお家だから」
「複雑よね」
「当時のイングランド王家みたいに」
「うん、ただスペイン系のハプスブルグ家はね」
 先生はこちらのハプスブルグ家について悲しいお顔になってお話をしました、歴史のことからそうなりました。
「近親婚のせいかね」
「あっ、絶えたのよね」
「あっちの血が」
「そうよね」
「そうなったんだね」
「オーストリア系は今も残っているけれど」
 同じハプスブルグ家でもです。
「フェリペ二世も出ているあちらのハプスブルグ家はね」
「もうないんだよね」
「最後の王様にお子さんがいなくて」
「そのせいで」
「物凄くね」
 先生はまた言いました。
「ハプスブルグ家の人同士で結婚して」
「それでだよね」
「何か血が濃くなってか」
「生まれてもすぐに亡くなったり」
「何処か異常があったりして」
「それでそちらのハプスブルグ家は絶えてしまったんだ」
 スペインのハプスブルグ家はというのです。
「だから今はオーストリア系の人達ばかりなんだ」
「ハプスブルグ家は」
「あのお家も血縁関係は複雑だけれど」
「残っているのはオーストリア系ね」
「あちらの方々ね」
「うん、政略結婚は貴族ではよくあるけれど」
 それでもというのです。
「あまり血が濃くなるとどうもね」
「スペインのハプスブルグ家みたいに」
「血が濃くなり過ぎて」
「それでね」
「その結果誰もいなくなるとかあるから」
「だからね
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