第六幕その六
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お昼はこの日は中華料理でした、白魚を蒸したものに中国風のお刺身に海老やフカヒレの蒸し餃子に焼売に海鮮麺です。
そうしたものを食べつつです、オズマは言いました。
「中華の魚介類のお料理もいいわね」
「はい、本当に」
ナターシャは海鮮麺を食べつつ応えました。
「美味しいです」
「そうよね」
「何ていいますか」
「っていうと?」
「いえ、ロシアにいますと」
ナターシャの祖国ではというのです。
「あまりなんです」
「魚介類はなのね」
「あまり食べないです」
「ああ、ロシアではなのね」
「お魚よりもお肉です」
「魚介類よりも」
「そうですから」
それでというのです。
「こうしたお料理も」
「食べないのね」
「殆ど」
そうだというのです。
「最近までそうだったとか」
「お刺身とかもなの、いえ」
オズマは自分で言って気付きました。
「オズの国でもね」
「お刺身はですね」
「最近になるまでね」
それこそというのです。
「食べていなかったわ」
「そうなんですね」
「ええ、それにね」
オズマはさらに言いました。
「お寿司だってね」
「そちらもですよね」
「あれもネタは生だし」
握り寿司や巻き寿司はそうです。
「お魚をこんなに、しかも生で食べるのは」
「オズの国でも最近になってからですね」
「アメリカで和食がよく食べられる様になってからね」
オズの国が反映されるこの国で、です。
「そうなってからね」
「まさにですね」
「ええ、本当にね」
「オズの国でもお肉が主体だったんですね」
「そうよ、お魚は食べない訳じゃなかったけれど」
それでもというのです。
「ここまでよく食べなかったわ」
「そういうことですね」
「ええ、中華料理でもね」
「ただ、中華料理でもです」
中国人の神宝が言ってきました。
「広東料理や上海料理では食べますけれど」
「あっ、北京料理とかだとね」
ジョージは自分の生まれ故郷シカゴのチャイナタウンのことから言います。
「お魚はあまり食べないね」
「中国は広くてそれぞれの地域の料理の特質があるからね」
カルロスもこのことは知っています。
「だからね」
「何処も魚介類をふんだんには食べないわね」
恵梨香もこのことは知っています。
「日本と違って、もっとも日本も」
「冷凍技術が発達してからよね」
「ええ、お寿司やお刺身が何処でも食べられる様になったの」
恵梨香ハナターシャに答えました。
「そうなったの」
「そうよね」
「技術は必要ね、科学でも魔法でも」
まさにとです、オズマも言います。
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