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空に星が輝く様に
322部分:第二十四話 過ちその六
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第二十四話 過ちその六

「これからね」
「そうか。だったらいいけれどな」
「それで」
「うん、ちょっと行って来るわ」
 こう言ってだった。三人と共に三組に向かう。そうしてだった。
 丁度店の前にいた陽太郎を見てだ。顔を赤くさせる。 
 そうしてだった。彼に言うのだった。
「ねえ、斉宮」
「あれっ、佐藤かよ」
「うん、あのね」
 顔を真っ赤にさせたうえで口元に微笑みを浮かべてだ。そうして彼に言うのだった。
「これが終わったらだけれど」
「終わったら?」
「ええと」
 ここで、だった。口ごもってしまった。それで言えなくなったのだった。
 だがここでだ。三人が彼女にかわって陽太郎に話す。
「キャンプファイアー空いてるかしら」
「ちょっと時間があればいいから」
「踊って欲しい娘がいるのよ」
 星華の横と後ろから話す。
「それでなんだけれどね」
「星華ちゃんなんてどうかな」
「それどう?」
「ああ、悪い」
 陽太郎は気持ちに気付いていなかった。それで、である。素っ気ない声で返した。それと共に右手を横に振るのだった。
「それはできないんだ」
「えっ、どうしてなの?」
「俺月美と踊るから」
 だからだというのである。
「だからな。駄目だよ」
「えっ、それって」
 星華がそれを聞いてがっかりとした声をあげた。
「どうしてなのよ」
「どうしてって俺達付き合ってるから」
「付き合ってるって」
「それ言ってなかったっけ」
 星華にきょとんとした顔になって言葉を返した。
「確かな」
「そ、そうだったかも知れないけれど」
「悪いな、佐藤」
 やはり気付かないまま言葉を返す。
「それは無理だからな」
「うう・・・・・・」
「他に誰かいるだろ」
 気付かないままの言葉である。
「そいつと踊ったらどうだ?」
「ちょっと、それはないんじゃないの?」
「そうよ」
「せめてよ」
 三人が引っ込んでしまった星華に代わって言う。
「ほんの少しだけでもね」
「踊ってあげても」
「それも駄目だっていうの?」
「だからこれって彼女と踊るものなんだろ?」
 何もわかっていないまま返す。
「そうだろ?だからな」
「・・・・・・わかったわ」
 星華は観念した声で言った。
「それじゃあね」
「悪いな」
 陽太郎は申し訳ない声で彼女に謝った。
「そういうことだからな」
「ああ、いいから」
 顔では笑っていた。
「気にしないで。私の我儘だし」
「誰か他の相手選んでくれよ」
「誰かいるだろ?一人は」
「多分ね」
 答えた。だが俯いてしまっていた。
 その俯いてしまった顔でだ。陽太郎に対して言ったのである。
 そのうえでだ。顔を彼に見せないようにしてまた言った。
「それじ
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