第一章
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ドイツの味か
高井田由紀の好物の一つにジャガイモのパイがある、友人達はそのジャガイモのパイが好きな由紀にクラスでこう言った。
「ジャガイモのパイってね」
「日本ではあまりメジャーじゃないわよね」
「そうよね、ジャガイモ料理の中だと」
「どうもね」
「そうよね、けれどね」
口々に言う友人達に由紀が言ってきた。
「これがね」
「美味しいの」
「そうなのね」
「ええ、ジャガイモは何をしても美味しいけれど」
由紀が言うにはだ。
「パイがね」
「一番美味しいの」
「そうなの」
「ええ、これがね」
由紀は友人達にさらに話した。
「絶品だから」
「そんなに美味しいの」
「そうなの」
「そう、だからね」
それでとだ、由紀は友人達にさらに話した。
「よかったら食べてみる?」
「皆でジャガイモパイを」
「それ自体をなの」
「ええ、そうしたらわかるわ」
実際に食べればというのだ。
「その時にね」
「ううん、じゃあね」
「今度皆でそのジャガイモパイ作ってね」
「それで食べる?」
「そうする?」
友人達も由紀の言葉にそれならと考えた、それでだった。
彼女の考えに乗ってだ、集まって作って食べる日も決めた。そうしてから皆でジャガイモのパイを作ることになった。
場所は由紀の家だった、由紀はまずは皆が買ってきたその食材達を見てすぐにこんなことを言った。
「ここにさらにね」
「さらに?」
「さらにっていうと」
「ソーセージもあるとね」
これもというのだ。
「余計にいいのよ」
「ソーセージもなの」
「それもなの」
「これがジャガイモのパイに最高に合うから」
それでというのだ。
「だからね」
「ソーセージもなの」
「買ってこないと駄目だったの」
「あっ、それはもうあるから」
ソーセージはとだ、由紀は皆ににこりと笑って答えた。
「安心して」
「そうなの、じゃあソーセージは別にお料理して」
「茹でるか焼くかして」
「それでパイを焼くのね、これから」
「ジャガイモのパイを」
「そうしましょう、じゃあ今から皆で作りましょう」
こう皆に言ってだ、由紀は皆にジャガイモのパイの作り方を話しつつ自分も作っていった。そしてだった。
友人達は作る中でだ、こうも話した。
「チーズね」
「チーズが沢山必要必要なのね」
「それを惜しみなく使って」
「黒胡椒で味付けするのね」
「そうするの、あと今は潰してるけれど」
見ればジャガイモをそうしている。
「切っての場合もあるし一緒にお肉を入れる場合もあるの」
「ああ、ジャーマンポテトみたいに」
「ああする場合もあるのね」
「ただ潰したりスライスするんじゃなくて」
「他にもあるのね」
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