6.Nの疾走/一人のLEGEND
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もも聞いてないぜ!」
はあ、とため息をつき手を止めた。
「長くしたくないからできるだけ簡潔に済ませるぞ」
そして翔太朗はぽつぽつと話し始めた。
翔太朗の話だと外の世界の『パワードスーツ』というものらしい。なんでもその装着者は私のような妖怪退治のようなことをやっていたとか。その戦士の名前が『仮面ライダードライブ』。
「でも、着実に強くなっていく敵にドライブだけでは戦力が足りなくなっていった。そこで二つの案が出された。ドライブを強化するか、新たなライダーを戦線に投入するか。前者は当時の技術では開発が不可能とされ必然的に後者が選ばれたんだ。そして近い未来で前者のプロトタイプが作られることとなる。それが、ネクサスシステムだ」
大体のことは把握できた。でも腑に落ちないことが一つ。
「あんたはいったい、何者なの?なんでそんなことまで知ってるの?」
場合によってはこいつを退治しなければならないかも。
「香霖さんが前に変なものを拾ったって、俺に見せてくれたんだよ。それは暗号化された設計図だった。俺はそれを譲ってもらって至急紫と暗号を解いてみたんだ。それがこのベルトとこのシフトカーだった。護身用にって紫が河童に作らせたんだ。今ではこんなに使うことになっちゃてるけど」
…………どうやら言葉に嘘はないわね。
「まあ、わかったわ」
「私もとりあえずは納得したんだぜ」
こうして事件は無事終息した。
なお、以前話した審査。探偵事務所の存続は博麗神社お預かりの下請けということで話が付いた。
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