機動戦士ガンダム
2116話
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? 明日にはUC世界に戻る必要があるし」
「1日あれば、この魔法球の中なら十分よ」
自信に満ちた笑みを浮かべてマリューに引っ張られ、俺は技術班が使用している研究所の1つに入ってくる。
丁度そこでは、ウイングガンダムゼロカスタムとエピオン……スティングとアウルが乗る機体の改修をしているところだった。
「へぇ、エピオンの方はやっぱりビームライフルの類を持たせるのか」
「それはね。ヒートロッドとビームソードだけじゃ、W世界での戦いならどうにかなったかもしれないけど、シャドウミラーだと通用しないわ」
「……それは否定しない」
近接攻撃を得意としている者は、シャドウミラーの中にも大勢いる。
だが、そのような者達であっても、何らかの遠距離攻撃の手段は持っているのが普通なのだ。
もっとも、ニーズヘッグの尻尾のベースとなったヒートロッドは、射程距離がそれなりに広い。
それこそ、中距離戦にも対応出来るくらいの攻撃範囲を持つ。
だが、それでもやはり所詮中距離では遠距離に攻撃は届かないのだ。
ゼロシステム……いや、エピオンシステムだったか? あれは何人かが使ってみたけど、システムの方がパイロットの技量に追いつけなかったので既に解除してある。
シャドウミラーの幹部陣は基本的に一流どころか超一流すら超えた域にある者が殆どである以上、必要ないと判断したのだろう。
精霊の卵の連中ならゼロシステムもそれなりに効果的なのだが、実働班の候補生という位置にいる精霊の卵が、そのような楽な解決法を求めても、ちょっとな。
そう考えれば、量産型Wならゼロシステムにぴったりなような気がしないでもないんだが、自我がない分、あっさりとシステムに飲み込まれてしまうらしい。
結果として、格納庫の方にゼロシステムはしまいこまれる事になった訳だ。
「けど、エピオンはMA形態にもなれるのを考えると、迂闊にビームライフルの類を持たせる訳にもいかないだろ? ウイングゼロカスタムのように、ビームライフルをMAに組み込む事を前提にしているのなら、まだしも」
「その辺は、恐らく折り畳めるような長距離用の武装になるでしょうね。もしくは、ニーズヘッグの尻尾に使った技術を利用して先端からビームを放てるようにするか、ヒートロッドと一緒になっているシールドに、ブリッツみたいな感じでビーム兵器を付けるか……まだしっかりとは決まってないわ。ああ、でもニーズヘッグに使っている技術を応用して、輻射波動は使えるようにしてあるわよ」
「ウイングゼロカスタムの方は?」
エピオンは色々と改修が大変そうなのを理解し、その隣にあるウイングゼロカスタムに視線を向ける。
遠近両方に武器がバランス良く揃っているだけに、ウイングゼロカスタムはそこまで改修する必要がないのではない
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