機動戦士ガンダム
2116話
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で無理をして貰うという必要は感じていなかったというのが正しい。
それに通常のザクは、それこそルナ・ジオンの建国が宣言されてジオンとの戦いになれば、幾らでも入手出来るだろうし。
「あら、本当に? 待ってる人が多かったのよ」
「……そうなのか? 性能的には、特に見るべきところはない機体だぞ?」
「それでもよ。ミノフスキー物理学だっけ? それを応用して作られた核融合炉の類は、私達にとって未知の技術だもの。未知の技術を知りたいと思うのは、技術者や科学者として当然でしょ」
「そういうものなのか。……まぁ、技術班の面々を思えば、そこまで不思議じゃないけど」
ただ、シャドウミラーでは核融合炉の上位互換たるプラズマ・ジェネレーターですら、既に時代遅れの技術となっている。
現在シャドウミラーでメインに使われているのは、ブラックホールエンジン。それと補助動力という意味で時流エンジンか。
つまり、核融合炉というのは二世代前の技術……より詳細に分類するのであれば、もっと前の世代の技術となる。
おまけに、ブラックホールエンジンの技術も技術班によって日々研究が積み重ねられていた。
……中には一定以上の出力を突破すると爆発するなんて失敗作も出来たりしているが、基本的にシャドウミラーの技術班は一般的に天才と呼ぶに相応しい面子が揃っている。
ぶっちゃけ、最初にOGs世界で入手したブラックホールエンジンと、現在シャドウミラーで使われているブラックホールエンジンでは、その性能は数世代……場合によってはもっと先を進んでいる代物だ。
そんな動力炉を普通に開発している技術班にとっても、ミノフスキー物理学をベースにして開発された核融合炉には興味を示すのだろう。
個人的には、寧ろニュータイプについて研究してくれると嬉しいんだが。
「とにかく、行きましょ。アクセルの乗ったMSというのを聞けば、技術班の他の面々もきっと興味津々よ?」
「言っておくけど、俺が使ったFS型は基本的にF型……通常のザクの中でも出来の良い機体をベースに改修した代物だぞ? 俺がいつも乗ってるような、特殊な機体じゃない」
「それでもよ。ほら、行くわよ。レモン達も呼べばすぐに来ると思うから」
「……そう言えば、レモンは何をしてるんだ?」
「ニーズヘッグの改修に決まってるでしょ。装甲とかを丸々全て新型のT-LINKフレームに取り替える必要があるんだから。正直なところ、普通に1から機体を設計するのよりはマシって程度なのよ?」
そう言われれば、俺も納得するしかないが……セイラによる、ルナ・ジオンの建国宣言の翌日には、ニーズヘッグでグラナダに攻め込む予定なのを考えると、出来るだけ早めに改修作業を終えて欲しいと思う。
「取り合えず、FS型を出すか。ただ、あまり時間がないぞ
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